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拝啓 新社会人さま 31文字の言葉で、あなたの明日は変わりますか?

    どうも、図書館で働く喜木凛(ききりん)と申します。

    まずは、新社会人の皆さん、おめでとうございます!
    これから始まる社会人生活、
    期待と不安が入り混じっているかもしれませんね。

    慣れない仕事、新しい人間関係、毎日の通勤……。
    私も社会人になった頃は、戸惑うことばかりでした。
    「このままでいいのかな?」
    「仕事ばかりの毎日になるのかな?」

    そんな風に思っていませんか?

    仕事のスキルを磨くビジネス書もありますが、
    ちょっと違う視点から「生き方」を考える本を読んでみると、
    人生が変わるかもしれません。

    新しいビジネスを手がけたいあなた、
    他人の気持ちが分からなくて困っているあなた、
    自分を変えたい気持ちがあるあなた、
    そんな"あなた"にこそ読んでほしいのが、穂村弘『はじめての短歌』です。

    「短歌? 文芸? なんか難しそうだし、仕事には関係ないんじゃ……」って?
    でも、ちょっと待ってください。
    この本は、短歌の本でありながら、人生の指南書でもあるのです!


    ビジネスマン向けのワークショップから生まれた一冊

    実はこの本のもとになったのは、慶應丸の内シティキャンパス夕学プレミアム『agora』(アゴラ)における講座です。バリバリのビジネスマンが受講することを想定したワークショップでした。

    著者の穂村弘さんは、ビジネス社会にありがちな効率至上主義とは無縁の歌人。でも、彼自身も長い社会人経験があり、「短歌が人生をどう豊かにするのか?」を、ビジネスの世界を知る立場から伝えています。つまり、「短歌は役に立つ」と主張しているのです。

    また、この本では「改悪例」というユニークな方法論が導入されています。
    例えば、冒頭で紹介されているのはこんな短歌です。

    空き巣でも入ったのかと思うほどわたしの部屋はそういう状態

    平岡あみ

    穂村さんが日経新聞の短歌欄で紹介したそうで、改悪例はこちら。

    空き巣でも入ったのかと思うほどわたしの部屋は散らかっている

    改悪例

    優れた短歌の一部を意図的に変えて、「こうすると魅力が失われてしまう」という例を示すことで、どんな言葉の選び方が大切なのかを自然と学べる仕組みになっています。これは単なる添削よりも、説得力のあるアプローチだなと思いました。



    文芸や芸術は、本当に仕事の役に立たないのか?

    著者の穂村弘さんは、なにも働くサラリーマンの人生を否定しているわけではありません。むしろ、そういう人がいなければ社会は回らないと理解しています。

    でも、そういう人生だけでは見えてこないものがあると言うのです。

    会社には課長代理が必要ですが、家庭に夫の代理がいてはいけませんよね。

    私たちは誰もが、この二重の世界に生きていて、「唯一無二」を追求する喜びがあるのです。

    替わりが効く社会で、かけがいのないひとりになりたい。

    そんな人生を手に入れたいがために、人は恋愛をするし、ビジネスマンは新規事業を立ち上げるし、芸術家は創作するのではないでしょうか。

    短歌は、たった31文字で気持ちを伝える表現技法です。必要な言葉だけを選び、余計なものを削ぎ落とす力が必要ですね。


    新社会人にこそ読んでほしい理由

    毎日、仕事と家の往復で精一杯になっていませんか?

    この本は、「短歌なんて何の役にも立たない」と思っている人に向けた熱いプレゼンテーションです。

    短歌の視点を取り入れると、日常の風景が少し違って見えてきます。
    短歌の読み方がわかれば、他人の気持ちもわかるようになるかもしれません。
    自分だけの感覚を、他人に言葉で伝える術を獲得できるのです。
    誰もが悩んでいるコミュニケーションについて、短歌の発想法を紹介し、方法論として示してくれています。

    日常生活と短歌の言葉がどう関係しているのかを考えることで、人生をちょっと深くする「読む力」が身に付きますよ。

    「仕事終わりにふと見上げた夜空が、意外と綺麗だった。」

    「満員電車の中で聞こえてきた会話に、ちょっとした面白さを感じた。」

    「何気なく交わした一言が、思った以上に相手の心に残っていた。」

    こんな瞬間を言葉にすることで、日々の生活に「味わい」が生まれるのではないでしょうか。


    まずは1ページだけでも読んでみて!

    『はじめての短歌』は、難しい本ではありません。
    会話のようにスラスラ読めるので、本が苦手な人でも大丈夫。

    「本を読むのが苦手」
    「短歌なんて興味がない」

    と思っている人こそ、一度ページを開いてみてください。

    今まで気づかなかった「ことばの面白さ」に出会えるはずです。

    いい短歌はいつも社会の網目の外にあって、お金では買えないものをあたえてくれるんです。

    穂村弘『初めての短歌』(河出文庫)p158

    そう、お金では買えないものこそ、人生に深みをくれるのです。

    ぜひ、『はじめての短歌』を手に取り、「31文字の世界」を体験してみてください。

    きっと、あなたの世界が少し変わるはずです。


    喜木 拝

    #新社会人におすすめの本

    追伸

    4月に向けて、始動したいメンバーシップの宣伝です❣️

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    本が好きなのに、今は読めないあなたへ。 本とことばで、忙しい毎日に小さな余白を届けます。 図書館司書/4歳娘の母/ブックシェアコーディネーター。 メンバーシップ「凛のことのはライブラリー」運営中。

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