
パパ、だいすき。― 父の日に読みたい、“おとうさん”が主役の絵本たち ―
6月の第3日曜日は「父の日」。
母の日と比べると、ちょっぴり影がうすくなりがちですが……
絵本のなかでは、いつだっておとうさんは大活躍です。
ふだんはなかなか言えない「ありがとう」や「だいすき」の気持ちを、
絵本をとおして伝えてみませんか?
今回は、パパが主役の絵本を3冊ご紹介します。
それぞれに、私や家族の思い出もそえて―。
1冊目|ちょっと荒っぽくて、最高にたのしい
『おとうさん あそぼう』
作:わたなべしげお 絵:大友康夫/福音館書店
この絵本は、妹が小さいころ何度も読んでいた、我が家の“名作”です。
「たかいたかい」や「かたぐるま」「おうまさん」に「ひこうき」などダイナミックな体を使った遊び。
おとうさんだからこその、ちょっと荒っぽいけど愛情たっぷりの遊びが、子どもを夢中にさせます。
あるときから妹は、「絵本を見つけたらまた遊んでもらえる」と覚えてしまい、
父が疲れて絵本を隠しても、すぐに探し出しては「読んで!」とおねだり。
おとうさんはへとへとでしたが、妹はとびきりの笑顔でした。
パパの読み聞かせにもぴったりの一冊です。
2冊目|“えいっ”という名の、父と子のまほう
『「えいっ」』
作:三木 卓 絵:高畠 純/理論社
この作品は、私の小学生時代、国語の教科書に載っていた大好きなお話。
絵本になっていると知って、とても懐かしくなりました。
クマの子とおとうさんが、町をおさんぽします。
「えいっ!」とまほうのかけ声で、赤信号を青に変えてみせるお父さん。
クマの子は、おとうさんのことを「すごい!」と尊敬のまなざしで見つめます。
でも、いろんなものに「えいっ」とまほうをかけていくうちに、
クマの子は、すこしずつ“何か”に気づきはじめて……。
ゆったりとしたおさんぽタイムに流れる、ちょっとチャーミングで哲学的な空気。
クスッと笑いながら、心がふんわりあたたまる絵本です。
3冊目|お月さまに届く、パパのやさしさ
『パパ、お月さまとって!』
作:エリック・カール 訳:もり ひさし/偕成社
娘が「お月さまと遊びたい」と言ったとき、
おとうさんは長いはしごをかついで、高い山へ登ります―。
この絵本は、仕掛けページがとても豪華!
長いはしごがびよ~んと広がり、大きなお月さまが登場すると、
大人でも「うわぁ!」と声をあげてしまう迫力です。
我が家では、このページをめくると、娘が大急ぎで消防車のおもちゃを持ってきます。
どうやら、自分もハシゴで月に登るつもりらしいです(笑)
エリック・カールの絵は美しいだけでなく、
月の満ち欠けや、大きさ・高さの感覚も、自然と学べるよう設計されています。
「だれかの願いを、かなえたい」
そんなまっすぐな想いが、絵本いっぱいに広がる一冊です。
パパと絵本を読む、父の日のプレゼント
おとうさんと子どもが向かい合って笑う時間は、
きっと、特別な宝物になると思います。
プレゼントを用意するのも素敵だけれど、
「いっしょに絵本をひらく」ことが、いちばんの贈りものになるかもしれません。
今年の父の日、パパと一緒に読みたい絵本、
ぜひ手に取ってみてくださいね📚✨
喜木 拝