
【司書メモ】図書館は生きもの?―ランガナタンの第五法則から考えたこと
図書館学には、ランガナタンの「図書館学の五法則」という有名な言葉があります。
その第五法則が、
「図書館は成長する有機体である」
というものです。
有機体。
つまり、図書館はただの建物でも、ただ本を並べておく場所でもなく、生きもののように変化し、成長していくものだ、という考え方です。
この言葉、なんとなく理解したつもりになっていました。
図書館は新しい本を受け入れる。
古くなった本を除籍する。
利用者のニーズに合わせて、サービスも変わっていく。
だから、図書館は成長する有機体。
うんうん、そういうことだよね。
……くらいの理解で、いったん納得していたのです。
けれど先日、こまつさんから、こんな問いをいただきました。
図書館が成長する有機体だとしたら、
図書館にとっての「栄養」や「動力」は何になるのだろう?
こまつさんのnoteはこちらです👇
この問いをいただいたとき、私は一気に面白くなってしまいました。
たしかに。
生きものが成長するためには、栄養が必要です。
そして、その栄養を体のすみずみまで行き渡らせるための動力も必要です。
図書館も、たくさんの本、たくさんの人、たくさんの情報、たくさんの役割を抱えながら、それでも「図書館である」という同一性を保ち続けている場所です。
その中で、何を取り込み、何を巡らせ、何を手放しているのか。
そう考えると、「図書館は成長する有機体である」という言葉が、急に生きものの温度を持って見えてきました。