
読書さんぽ|積読の山から、今日の一冊を選ぶ。
先日読み終えたのは、白泉社の『あの日のチョコレート ~スヰートな5つの欠片~』。

買ったばかりの一冊を持って、そのまま喫茶店へ入った。少しページを開くつもりが、気づけば最後まで読み終えていた。
家の積読に加わる暇さえなかったのだ。
最近、私が手に取る小説は、とても読みやすい気がする。物語のなかへ入るまでの段差が低く、気がつけば登場人物のそばに立っている。
『あの日のチョコレート』がアンソロジーだったことも大きいのだろう。
「まずは一編だけ」
そう思って読みはじめたはずが、チョコレートの箱を開けたときのように、もう一つ、あと一つと手が伸びる。結局、喫茶店を出る前に、最後の欠片まで味わってしまった。
一方で、何度も開いては閉じ、長い時間をかけて読んでいる本もある。
すぐに読み終える本。
途中で立ち止まりたくなる本。
今はまだ、手が伸びない本。
本によって、読まれる速さは違う。
積読の山に残っているからといって、その本に興味がなくなったわけではない。ただ、今の自分との間に、少しだけ距離があるのかもしれない。
積読の山から一冊を選ぶことは、その距離を確かめることでもある。
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今、私の積読の山で待っている本のこと。
そして、その日の自分に合う「今日の一冊」の選び方について、もう少し書いてみます。
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