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エピソード0:続かないわたしの、note発信前夜

    「何かを発信したい気持ち」は、たしかにあって。
    でも、どこに置けばいいのかが、ずっとわからなくて。
    これは、わたしがnoteに出会う前の話です。

    Twitter(現X)は、流れが速すぎて息切れ。
    Instagramは、写真と見せ方のセンスまで問われる気がして、だんだん手が止まりました。
    YouTubeも「やってみたい」はあったのに、
    撮影、編集、声、顔出し……考えるほどハードルが高くなって、
    「今のわたしには無理かもしれない」と、始める前に引き返してしまう。

    じゃあ、外に出さずに自分だけで書けばいいのかと思って、
    日記や手帳を開いてみても、これまた三日坊主。
    真っ白なページの前で、気合いだけが空回りしていました。

    mixiも、居心地が悪かったわけじゃない。
    ただ、距離感がうまくつかめなかった。
    近すぎる気もするし、遠すぎる気もする。
    結果、更新はだんだん途切れていきました。

    思い返すと、続かなかった理由はひとつじゃなくて、
    「わたしが怠けていたから」でもなかったのかもしれません。
    たぶん、言葉を置く場所と、わたしの呼吸の速さが、合っていなかった。

    短く強く言うのも、
    きれいに見せるのも、
    動画で届けるのも、
    どれも素敵だけど、当時のわたしには少し眩しすぎた。

    書きたい。
    でも、うまく続けられない。
    そんな不器用な時間をしばらく過ごして、
    それでも「言葉を残したい気持ち」だけは消えませんでした。

    この“続かない時代”があったからこそ、
    あとで出会う場所のありがたさが、よくわかる。
    エピソード0は、遠回りに見えて、
    いま振り返ると、ちゃんとプロローグだったんだと思います。

    続かないわたしはYouTubeを始める前の準備として、
    「まずは文章で自分の考えを整理してみよう」
    大きな決意というより、静かな試運転みたいな気持ちだった。

    そして、2021年8月20日。
    はじめてnoteの投稿画面を開いて、
    短かめの文章を打って、何度も読み返して、
    公開ボタンの前でしばらく止まった。

    押したら、戻れない気がした。
    誰にも読まれないかもしれないし、
    読まれたら読まれたで、怖い気もした。

    それでも、最後にひとつだけ決めました。
    「うまく書けなくても、ここから始めよう」。

    指先で「投稿」を押した瞬間、
    世界が変わったわけじゃない。
    通知が鳴り止まなかったわけでもない。
    でも、わたしの中で、たしかに、何かが動きはじめた。

    喜木 拝


    #もう30日書けるプログラム
    『エピソード0、わたしがnoteに出会う前』

    noteメンバーシップ「書く部」のお題で綴りました。


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    本が好きなのに、今は読めないあなたへ。 本とことばで、忙しい毎日に小さな余白を届けます。 図書館司書/4歳娘の母/ブックシェアコーディネーター。 メンバーシップ「凛のことのはライブラリー」運営中。

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