
BOOK GARDEN ─花を育てるように本を読む─
BOOK GARDEN
花を育てるように本を読む読書術・読書ノートのすすめ
はじめに
子どものころからたくさんの本を読んできた。
そして15年ほど前から、読書ノートをつくるようになった。
多い年には年間600冊近く読んでいたため、もちろんすべての本にノートをつくることはできない。
それでも、ただ読み流してしまうのはもったいない気がしたのだ。
本の内容はもちろん、そのときの気づきや感動、やってみたいとわくわくしたことまで、時間がたつと驚くほど忘れてしまうからだ。
試行錯誤を重ね、読書ノートの方法をひとつのメソッドとしてまとめたのが2015年ごろだった。
当時大切にしたのは、「いつからでも再開できること」と「読むだけで終わらないこと」。
複数の本を並行して読むことも多かったし、読書を行動につなげたかった。
──それから10年。
読書ノートは10冊近くになり、愛用していたノートはいつの間にか廃番になっていた。
そこで、この機会にメソッドそのものを見直してみることにした。
過去の読書ノートをぱらぱらとめくっていたとき、思いがけない発見があった。
本によって、自分の中に育つものが違う。
この記事では、読書を庭づくりのようにたとえながら、読書術と読書ノートのつくりかたについて解説する。
なお、これまでのやり方はこちらに無料で掲載している。
新しいメソッドでも、セーブポイントになるインデックスなどは引き継いでおり、そちらにはこの記事では言及しない。
変更点としては大きくいうとふたつ。
1.読む本に合わせた「収穫物」を念頭に置いて読むこと。
2.読書ノートを「2冊セット」で考えること。
この記事では、人生がひとつの庭だとしたら、読書を通してそこに種をまいて、自分だけの庭をつくっていくように暮らしを、思考を、習慣を変えていく新しい読書の方法についてお伝えする。
無料で読める!私が過去に書いた「読書ノート記事」一覧
第1章 本を読む前には、土を耕す
なぜその本を読むのか
本を読む前には必ず理由がある。
困っている
知りたい
楽しみたい
作りたい……
数年前、業者さんに庭づくりをお願いしたことがある。
驚いたのは1日では完成しなかったことだ。
当日より1週間ほど前に家を訪れて、土壌改良をしていった。
土が硬ければ空気が通るように耕す。乾きやすければ水を蓄えられるようにする。育てる植物に合わせて、土の状態を整えていく。
どんな花も同じ土で育つわけではないらしい。
読書もそれにすこし似ている。
私は10年以上、読書ノートを書いてきた。
そのなかで気づいたのは、これまでつくってきた読書ノートは、ある種類の読書に特化していたということだ。
それは、「変わるための読書」。
暮らしを良くしたい。
悩みを解決したい。
新しい知識を身につけたい。
そんな目的で読む本だ。
けれども、自分の読書を振り返ってみると、それだけではなかった。