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生命の神秘を見た少年

    世の中の方は、産婦人科医でもないのに出産を間近で見たことがある方は少ないのではないでしょうか?
    妻の出産の付き添いの夫レベルではなく、本当に産科医レベルの間近で。
    わたしは実はあるのです。
    ただし、猫の出産ですが……。

    ✅母猫の段ボール箱

    その時は、わたしが小学生の中学年当たりの出来事だったと思います。
    以前から、猫が子猫を産んで連れてくるというのはあったのです。
    ただ、ほとんどの母猫は、どこかに隠れて産んでから連れてくるのが定番でした。
    けれど、その時の母猫は、わたしと弟の二人の前で、出産する様な、人にとても馴れている子でした。
    わたし達兄弟はこの母猫がお産が近いとは知らず、ばあちゃんはわかっていたらしく、段ボール箱に毛布の切れ端を入れてそこに母猫を入れたのです。
    そうやって、どんどん大きくなるお腹を見ながら、そばで、レゴブロックで遊んでいたりしていました。

    ✅野生とはこうなのだ

    ある日、その時が来ました。
    たしか、その時その瞬間を見たのはわたし一人だったような気がします。
    母猫が産気づいたのです。
    当時のわたしの認識では、母猫がいつもと違った動きをしはじめ、お尻あたりを舐めていたという記憶です。
    産むときに声をあげていたかどうかは記憶にないです。
    特に一番鮮烈に覚えているのは、お尻の辺りから、羊膜に包まれた子猫が出てくるシーンでした。
    次に鮮烈だったのが、胎盤です。
    当時は胎盤というものを知らず、なんだこの内臓の様な赤い物体は!と思ったものです。
    次の瞬間、母猫はその内臓を食べ始め、羊膜も舐め取って食べてしまいました。
    あとで、大きくなってから知ったのですが、野生の動物は、胎盤を残していると害敵に狙われるので食べるのだとか。
    そんなシーンがその時の印象に残ったことでした。

    ✅まとめ

    この話をたまにいろんな人にするのですが、わたしと同じ様な経験をした人ってほぼいなくて逆にビックリしています。
    だとすると、すごく貴重な経験をしたんだなぁって思います。
    後に結婚して自分の子供が産まれた時にも、この経験が何かに活きている気がします。


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