
近田春夫とジューシィフルーツの7インチコレクション(10枚)
近田春夫「ロキシーの夜」

A面「ロキシーの夜」
作詞:島武実/作曲:筒美京平/編曲:小田健一郎
B面「闇にジャックナイフ」
作詞:島武実/作曲:筒美京平/編曲:佐孝康夫
この頃より近田春夫は現在の「考えるヒット」(2021年の新年号で連載終了)の連載に通ずる歌謡曲批評(「気分は歌謡曲」)を始めており、自身も筒美京平にオファーしてメタ歌謡曲にトライ、「ロキシーの夜」ではメタ郷ひろみにもなっているが、翌年郷ひろみ主演ドラマ「ムー一族」に近田春夫はレギュラー出演することとなる
A面が「近田春夫」名義、B面が「近田春夫とハルヲフォン」名義というややこしさはA面は近田春夫が歌っているが、B面はキーが合わなかったので近田春夫ではなく、ハルヲフォンのドラマーである恒田義見を呼び出して歌ってもらったそうで、そのため近田春夫とハルヲフォンになっている、とWikipediaみてわかったのだが、うっかり違う人が歌ってると気づかないところだった
近田春夫「エレクトリックラブストーリー」

A面 イエローマジックオーケストラ 編曲SIDE
B面 若草恵 編曲SIDE
作詞:楳図かずお/作曲:近田春夫
ハルヲフォン名義がとれた近田春夫ソロ、5月21日リリースのアルバム『天然の美』の先行シングル
ヴァージョン違いやリミックスという概念が当たり前ではない時代の早過ぎたアイデアが素晴らしい、アルバムでも各々A面B面の1曲目に配された
ここまで接点がなかったであろう裕也派の近田春夫がYMOにアレンジを依頼するきっかけは、雑誌(「DON DON 79年1月号」)の対談連載で細野サンに会った際「今度新しく始めたバンド」のテープを渡され、それを発売したばかりのWALKMANで聴いたらハマってすぐにアレンジを頼んだというようなエピソードがあったのだが、とりあえず初代WALKMANの発売は79年7月1日だったのでWALKMANではなかったにしろ、『ソリッドステイト… 』ではなくYMOのファーストを聴いてヴィヴィッドに反応した数少ない人間だったのかもしれない(78年12月、六本木PITINNでのYMOのLIVEで司会も担当)、他人のアルバムで「イエロー・マジック・オーケストラ」としてアレンジを4曲(「エレクトリックラブストーリー」「何故かアップサイドダウン」、「ワンシーン」、「プシーキャットラブ」)も担当したのはブレイク前ゆえのこと、翌80年にYMOがバカ売れした時に便乗して、それらの曲からさらにシングルカットしてもおかしくはなかったが、近田春夫的にはブレイク前に逸早く頼んだから良いのであって、バカ売れ中に便乗するのはカッコ悪いと思ったに違いない(レコード会社が望んだとしても)、よって80年秋のアルバム『星くず兄弟の伝説』ではFILMSの赤城忠治を逸早く起用、そしてそれまでの間にはYMOでキャッチしたことを近田春夫流に昇華させたテクノ歌謡の名曲「ああ、レディハリケーン」とジューシィフルーツの「ジェニーはご機嫌ななめ」を産んだ
近田春夫「ああ、レディハリケーン」

A面「ああ、レディハリケーン」
作詩:楳図かずお/作曲:近田春夫/編曲:矢野誠
B面「世界で一番いけない男」
作詩:ちあき哲也/作曲:近田春夫/編曲:若草恵
近田春夫ソロサードシングル、演奏はBEEF、LIVEやTV等では近田春夫&BEEF名義で出演、翌年BEEFはジューシィフルーツとして独立
CMでは「レディ〜ハリケーン!」ではなく「レディ〜バスボン!」と歌われた「エレクトリックラブストーリー」の半年後にリリースされたシングル、引き続きYMOにアレンジを頼もうと思ったが、既に忙しく、矢野誠にYMOみたいに〜とお願いしたようだが、YMOっぽいかはともかく傑作、この頃テレビやオールナイトニッポン等露出もあったので、願わくばベストテンヒットしたら面白かったのに〜と(それは結局「ジェニーはご機嫌ななめ」で実現)、B面は早くも(早過ぎたかもしれません)シティポップ〜アーバン歌謡をメタ化してるような曲
ジューシィフルーツ「ジェニーはご機嫌ななめ」

A面「ジェニーはご機嫌ななめ」
作詩:沖山優司/作曲:近田春夫/編曲:Juicy Fruits
B面「お出かけコンセプト」
作詩:奥野敦子/作曲:奥野敦子/編曲:Juicy Fruits
バンドメンバーにシンセサイザー奏者がいないので、リアルタイム(小学生)の記憶でいうと直接YMOと繋がるイメージはなかったのだが、今思えばそのようなフィーバーの真っ只中でテクノポップ感覚(あくまで感覚)を子供にも親しみやすくお茶の間に浸透させた功績は大きく、ゆえに後年カヴァーも多い、対してB面「お出かけコンセプト」をカヴァーしたのは小泉今日子だけ?
近田春夫がキングからコロムビアに移籍した際、すぐに活動出来ないのでバックバンドであったBEEFだけをデビューさせたわけであったが、周りのスタッフ含めてどのくらい売る気があったのか不明、「ジェニーはご機嫌ななめ」のキーをイリアに合わせることなく作曲してしまったから裏声で歌うことになったようだが、これが功を奏して大ヒットに結びついた、まさに棚から牡丹餅?「帰ってきたヨッパライ」もそうだが、普通の声で歌ってたらヒットしてたのだろうかと頭を擡げる
ジューシィフルーツ「なみだ涙のカフェテラス」

A面「なみだ涙のカフェテラス」
作詩:近田春夫/作曲:柴矢俊彦/編曲:Juicy Fruits
B面「恋はベンチシート」
作詩:近田春夫/作曲:沖山優司/編曲:Juicy Fruits
通常盤(黒)を買った後にピクチャー盤があることがわかって買い替え、しかしアナログでDJをやるようになるとピクチャー盤は音が悪いと気づくようになる、カラーレコードも音が悪いと気づくようになる、45回転より33回転の方が音が悪いと気づくようになる、世間では元々云われていた事実だが、自分で改めて感じることに意味がある、しかしながらジューシィフルーツにピクチャー盤は似合っているので悔いはナシ(⬅️投稿してから5年以上経ち、結局音が良い通常盤に再び買い換える)、ジャケ裏に80.11とあるので、1ヶ月後に後押しでリリースされたものだろう(初回ピクチャー盤はよくありがちだが、セカンドプレスがピクチャー盤と推測)、残念ながら「ジェニーはご機嫌ななめ」のファルセットがインパクト大だったらしく(「なみだ涙のカフェテラス」はイントロだけファルセット)、普通に歌ったこれ以降の曲がベストテン入りすることはなかった(それでも最高13位なのでヒットといえばヒット)、いやイリアのボーカルは普通でも全然良いのだが


YouTubeで昔のLIVEを見てると、B面「恋はベンチシート」の方が盛り上がっているような印象(どうやら両A面らしい)、A面がギター担当・柴矢俊彦の作曲、B面がベース担当・沖山優司の作曲(両面共に作詩は近田春夫)、ボーカルがリーダーで作詞作曲まで担うワンマンバンドより、こういうバランスのバンドの方が好ましい、理想
小泉今日子はアルバム『ナツメロ』で「お出かけコンセプト」と「恋はベンチシート」をカヴァー
ジューシィフルーツ「十中八九N•G」

A面「十中八九NG」
作詩:沖山優司/作曲:近田春夫/編曲:Juicy Fruits
B面「抱きしめられて気づいたの」
作詩:近田春夫/作曲:柴矢俊彦/編曲:Juicy Fruits
ジューシィフルーツの中で1番好きな曲かも、この曲と「ジェニーはご機嫌ななめ」は女性目線の歌詞ですが、両曲とも作詞はBassの沖山優司、普段歌詞が耳に入ってこないタチですが、近田春夫独特のハマり具合によるメロディと共にクセになります

ジューシィフルーツ「これがそうなのね仔猫ちゃん」

A面「これがそうなのね仔猫ちゃん」
作詩作曲:近田春夫/編曲:Juicy Fruits
B面「メルヘン月夜にキス3つ」
作詩:奥野敦子/作曲:沖山優司/編曲:Juicy Fruits
珍しい帯付きLP風デザインのシングル(実際に帯として外れるわけではない)、逆に令和にリリースされている7インチのジャケに似たようなデザインがある
両面共アルバム『パジャマデート』に収録、世間的には一発屋って感じかもしれないが「ジェニーはご機嫌ななめ」以外にもいい曲ありますよってことで
A面は「グイミー」のCMソングだが、商品自体記憶にないので調べてみたら、果肉入りジュースであり、出始めで画期的だったのかもしれない、いくらCMソングとはいえ、商品を持ってるジャケットは珍しいと思うのだが、ラベルはよく見えないっていうか気になるのが容器で、現在なら500ではなく300mlのペットボトルのサイズといったら分かりやすいだろうか、まだペットボトルがない時代なのでビンである、容器にも流行り廃りがあり、この頃以降他のメーカーも同サイズのビンになっていった記憶がある、その後アルミ缶が増えていって、平成以降はペットボトルが主流となる
B面「メルヘン月夜にキス3つ」は1番は沖山優司、2番をイリアが歌唱、サビは2人で歌唱
その後「グイミー」のCMはジューシィフルーツから大地真央に変わっているが、ジューシィフルーツであれば10代向けとターゲットが分かりやすいが、大地真央(当時宝塚)だとターゲットが分かりづらい、少なくとも10代は切り捨てたことになる、ビールとかスポーツ飲料なら分かるのだが...

近田春夫 & ビブラトーンズ「金曜日の天使」

A面「金曜日の天使」
作詩:近田春夫/作曲:福岡裕/編曲:近田春夫 & Vibra-Tones
B面「ほんとはジェントルマン」
作詩作曲:近田春夫/編曲:近田春夫 & Vibra-Tones
バックバンドのはずだったジューシィフルーツに思わぬヒットが出て独り立ちしたので、その代わりの人種熱だっのか⁈
両面良曲、ともかく金曜日にこれをDJでプレイしたいがために
元々近田氏の背は高くないだろうが、後ろの3人を台にのせて、バランス的にそれを強調してるという話をどっかで見たような
ゲートボール「スマートなゲートボール」

A
1「魅惑のワルツ」
2「STAR MAN」
B
1「YOU REALLY GOT ME」
2「真珠貝の歌」
ウォーターメロンと並ぶ早過ぎたラウンジプロジェクト、リリースはカセット限定アルバムと、この4曲入りEPという近年のレコードブームを感じさせるスタイル、活動期間は83年のみ、何故か91年にひっそりとCD化(2019年タワーレコード限定でCD再発)
ジューシィフルーツ「萎えて女も意志をもて」

A面「萎えて女も意志をもて」
作詩作曲:桑田佳祐/編曲:桑田佳祐、八木正生
B面「海」
作詩作曲編曲:桑田佳祐
ラストアルバム『Come on Swing』の先行シングル
「ジェニーはご機嫌ななめ」でデビューして4年、初期は近田春夫プロデュースでテクノポップっぽいサウンドであったが、この曲はアミューズのパイセン、桑田佳祐によるスウィングジャズ系ナンバー、 いしだあゆみ主演日テレの月9ドラマ「女ざかり」の主題歌、因みにこの時代のドラマがCSではなくTverで観れたら最高なのだが

どっちかというと推しはB面「海」、 サザンはもちろん、芳本美代子(プロモオンリー7インチが高値)や本田理沙、宮本典子もカヴァーしてるのだが、ジューシィフルーツに桑田佳祐が提供したのが最初のようです