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Photo byyesyoshino

彼女がこの世に落としていったもの

    世の中には「ありのままの自分」でしか生きられない人がいる。

    人の悪口や愚痴は聞きたくない
    つらいニュース、悲しい事件は知りたくない

    きれいごとに聞こえるかもしれないけれど、実際にそう感じている人はいるのだ。

    先日、娘さんが自死を選んだ方の展示会に行った。
    飾られていたのは、わずか18歳で死を選んだ娘さんが残した写真とことばたち。

    そのどれもが純粋で澄んでいて、まっすぐだった。

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    お母さんの話だと、彼女は自ら死を選ぶような、繊細なタイプではなかったそうだ。

    「写真も習いたい、絵も学びたい」と未来への希望も口にしていたらしい。

    「繊細なんじゃなくて、純粋すぎたのかもしれませんね」
    そんな私の一言に、「ほんと、そうですね」とふっと笑ったお母さん。

    彼女がこの世に落としていったものは、憂いや悲しみではなく、一筋の光だったのかもしれない。

    彼女は今天国でのびのびと暮らしているのだろうか。
    真っ青な空を眺めながら、そんなことを思った。

    ※本記事は、取材対象者ご本人の了承を得て掲載しています。

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