メインコンテンツへスキップ
見出し画像

ラスター王国物語【ADVゲーム】1GS

    ※このページは、アドベンチャーゲーム「ラスター王国物語」のワンシーンです。ゲームを最初からプレイする人は、下記リンクから始めてください。

    ↓


    ~北の洞窟 最深部~

    洞窟の最深部にやってきた。

    広大な地下空間の奥で、モンスターが横たわっている。

    尾を含めれば大人の10倍以上もある巨躯、純白に輝く鱗、金剛石でできているかのような角や爪や牙。

    そして、見開いたコバルトブルーの美しい瞳。

    首には、世にも美しいアミュレットが、キラキラと光を放っている。

    その生き物は、ブライトを見るなり、綺麗なソプラノの雄叫びを上げた。

    「キュアアアアア!!!」

    シャイニングドラゴンが現れた!

    ブライト「こいつが、例の噂の正体か!」

    ルス「ブライト! 『光の剣』を掲げるのじゃ!」

    ブライト「わかった!」

    ルスは「光の鏡」を、ブライトは「光の剣」を天に掲げた。

    すると、シャイニングドラゴンの首のアミュレットが、呼応するように激しく輝き始め、白い光のヴェールが現れた。

    白い光は見る見るうちに、巨大なシャイニングドラゴンの体を覆い隠した。

    ブライト「こ、これは……?!」

    ルス「あれは『光のアミュレット』。『光の剣』、『光の鏡』と並ぶ、光の三神器の一つじゃ」

    ブライト「なんだって?! ではあのドラゴンは……」

    ルス「ドラゴンに姿を変えた、人間じゃよ」

    白い光は、だんだんと鎮まっていく。

    そして、シャイニングドラゴンがいたはずの場所には、一人の少女が倒れていた。

    ルス「ルーチェ!」

    ルスは少女に駆け寄り、優しく抱きかかえた。

    ルーチェ「……お……とう……さま……?」

    ルス「おおお、よくぞ無事であった……!」

    ブライト「ルーチェ……? まさか……あなたは……」

    ルス「そうじゃ。わしはそちの主君、ラスター王国の王、ルス・ルミエール・ラスター。そしてこの子は、我が娘のルーチェ姫じゃ」

    ブライト「どういうことだ……なぜ国王陛下と姫様がここに……」

    ルス「邪悪な魔女が復活したのじゃよ。魔力を失ったはずの邪悪な魔女は、ラスター王国建国の陰に隠れて魔力を蓄え、130年もの間、生きながらえておったのじゃよ。そして数日前、禁断の転移魔法を使い、わし以外のだれにも気づかれずルーチェを誘拐しおった」

    ブライト「そのようなことが……なぜ我々家臣に捜索を命じられなかったのですか?」

    ルス「脅迫されていたのじゃよ。『姫を返してほしければ、光の三神器を渡せ。このことをだれかに話そうものなら、姫の命はない』とな。だからわしは学者になりすまし、一人で北の洞窟を調べておったのじゃ」

    ブライト「魔女め……なんて卑劣な……!」

    ルス「しかし、予想外のことが起きた。ルーチェが逃げ出したのじゃ。『光の鏡』が教えてくれた。ルーチェの持つ『光のアミュレット』がルーチェに力を与えてくれた、とな」

    ブライト「その力によってドラゴンに変身した、というわけですか……」

    ルス「そうじゃ。ただ、ドラゴンの姿では人間であったときの記憶がなく、北の洞窟に潜んでいたみたいじゃな。北の洞窟には『光の剣』が祀ってあるから、何か惹かれるものがあったのじゃろう」

    ブライト「もしかして、光の三神器がそろったから、姫様はドラゴンから人間の姿に戻ることができたのですか?」

    ルス「そちは優秀じゃな、ブライト。そのとおりじゃ。光の三神器は、万物をあるべき姿に戻すことができる。もっとも、強き肉体、確かな英知、慈愛の心、この三つを兼ね備えた者でないと力は貸してくれんがな」

    ブライト「では……私が『光の剣』に選ばれたのは、その三つの素質があったと?」

    ルス「わしはそう確信しとるよ。よし、そろそろ城に戻るとするか。ブライト、ルーチェを頼めるかの?」

    ブライト「おまかせください」


    ◇


    【エピローグ】

    ブライトは、無事ルーチェ姫を元の姿に戻し、帰還した。

    ルス王はすぐさま王国騎士団に命じ、邪悪な魔女を捜索させた。

    どうやら、北の洞窟の噂を流し、王国騎士団に討伐を依頼したのは、魔女自身だったらしい。

    魔女は捕らえられ、光の三神器によって創り出された光の結界に幽閉された。これで魔力は永久に復活せず、魔女の肉体が朽ち果てるのは時間の問題だろう。

    ルス王はルーチェ姫救出の功績を讃え、ブライトに勲章を与え、さらに彼を姫の護衛隊長に任命した。

    これが、ラスター暦131年に起きた「ブライトの救出劇」の一部始終である。

    ~ ✨TRUE END✨ ~


    Thank you for playing!












    この記事が参加している募集

     
     
    物書き(エッセイ、小説)。kindle『不憫男子〜フビダン〜』発売中。商業作家を目指して修行中。宮崎智之エッセイ講座1期生。ミキアカ生。ポケモンとDOMOTOと特撮とコナンが好き。Amazonアソシエイト参加中

    あなたへのおすすめ