
色だけついた紅茶
ちょっと、それはいくら何でも…
父の行動に、苦笑いが止まらなかった。
私の実家は、良く紅茶を飲む。
日本茶を作ってる叔父がいるのに、だ。
大体、紅茶を入れてくれるのは父。
ティーバッグの簡単なもの。
あまり濃くしないで飲むので
1ティーバッグで、2回淹れることが多い。
日曜日。
こたつに入って、横になって漫画を読んでいた。
「おーい、紅茶のむかー?」
と、父の声。
「うん」
「ありがとうー」
母も、キッチンから返事をした。
ジャー…
ポットからお湯を出す音がする。
「できたぞ」
の声に起き上がった。
‥‥‥‥!!!!
「ちょ、ちょっと!なにこれ」
母のマグカップに、
ティーバッグが5個ぐらい入ってる。
「母さんは、お湯に色が
ついていればいいんだよ」
と、ほくそ笑んでいる。
父は、2杯使ったあとのティーバッグを
5個くらい入れたのだ。
2人で、母が来るのを待つ。
私も父も待ちきれずに
笑いそうになる。
「なんか、味が薄くない?」
私は聞いた。
「…?確かに」
出がらしのティーバックを
5個も入れて淹れた紅茶。
いや。
紅茶というより、もう「薄茶」。
新しいお茶がうまれている。
「気づかないかと思ったよ~」
と、父。
60を超えても母にいたずら。
そんな父も、いつも私たちに
いたずらをされていた。
実家のポットこんな感じだったな。


いたずら電話撃退にはお経
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