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「日本語ができる」を、どう説明する?

    「私は、日本語が話せます」
    そう話した彼は、職場で会った外国人の社員だった。


    彼は、確かに話すことができる。
    日本語を読むことも、入力することもできる。
    間違ってはいない。



    もう1人、日本語が話せる人がいた。
    彼は、自分とその人を比較していて
    メンタル的にあまり良い状態ではなかった。

    大丈夫かな?
    と、気にしていた矢先のことだった。

    「私も日本語検定を持ってます。
     彼と私は何が違いますか」

    と、相談された。


    正直に言うと
    日本語の使いこなし方には差があった。


    職場でも「日本語ができる」と、言われているため
    本人としては、その差の理解が難しいようだった。


    (どう伝えたらいいだろうか…)


    日本人はあいまいな言い方をするから
    分からないことがある、と言われたこともある。


    例えば、「いいと思います」

    これは、
    「会社的にOK」なのか「個人の意見」なのか
    迷うのだそうだ。



    他にも、「大丈夫です」

    これは、
    「OK」の大丈夫なのか
    「いらない」の大丈夫なのか、迷うと。



    だから「日本語ができる」と言われると
    文字通りだと「できる」となってしまう。


    差については、社内でもハッキリ言われず、
    あいまいな状態でいたので、悩んでいたのだ。



    (あいまいな状態で伝えるのは、良くないな…)


    会議室の予約を取り、彼と話すことにした。


    「2人とも日本語ができています」

    私がそういうと彼は、嬉しそうな顔をした。



    「でも、表現を伝えるときに違いがあります」

    彼は、不思議そうな顔をした。



    私は、手元にあった白いメモ帳を指さした。
    「これは、何色?」

    『白です』


    「じゃ、これは?」
    と、近くの白い立体型コンセントを指さした。


    『白です』


    「うん。そうしたら、この白の違いを言える?」

    『・・・・』



    彼は、黙ってしまった。


    「私がもし伝えるとしたら、
     こっちは黄色みがかった白、
     こっちは青みがかかった白と伝えます。」

    「2人とも日本語を話すことは出来るけれど
     こういう違いを表現できるかどうかには、差があるかな」


    そう伝えたとき、彼はハッとした表情をした。


    「自分の国の言葉だと、
     伝えることができるでしょ?」


    『はい』


    「自分の国の言葉ではない言葉を話せることや
     それを仕事にすることはすごいこと。
     これからも、日本語を活かして仕事をしてほしい」


    そう伝えると、自信を無くしていた彼は
    少し安心したように笑った。

    私もその顔を見て、
    うまく伝えることが出来たかもしれないと
    嬉しくなった。

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    笑いも、スカッとも、たまに不運も。 日常や職場で起きた実体験を中心に、 希少な病気体験談、映画・ドラマ考察、 音楽のことなどを書いています。 交通事故で脳脊髄液減少症になり闘病中。 誰かの参考や、息抜きになりますように。 Instagram▶︎写真&🎥 TikTok▶︎AI🎥

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