
ひいおじいちゃんの2番目のおくさんのはなし
わたしの、ひいおじいさんの最初の奥さんは20代で亡くなってしまいました。ひとり娘が19歳で婿を取ることになった時に、彼はまだ50歳でした。娘の縁談を持ってきた人が、お父さん(ひいおじいさん)にも縁談を持ってきました。
その人が紹介してきたのは、2回嫁に行ったことがある人でした。当時(大正時代)は3年子供ができなかったら離縁という時代で、2回とも3年経っても子どもができなくて、実家に戻っていたのだそうです。
50歳のあなたなら、子どもができなくても問題ないから、28歳のこの女性を後添えにどうでしょう?と勧められました。親子ほども年齢差がありましたけど、それもまた、この時代では珍しくないことで、ひいおじいさんはこの女性と結婚することにしました。
そして数年後、ひいおじいさん夫婦に、なんと4人も子どもが生まれたのです。
奥さんは、ずっと自分は子どもを生めない女だと、家族から攻められていたし、自分自身悲観していました。ところが、その原因が自分ではなかったことが分かって、実家からの扱いもずいぶん変わったのだそうです。
わたしのひいおじいさんの2番目の奥さんは、3度目の結婚で、やっと幸せを掴めたのでした。
19歳で結婚した娘の所には5人の子どもが生まれたので、合わせて9人の子どもが隣同士で暮らすようになりました。
家には大きなお風呂があって、夕ご飯の前にその子たちをお風呂に入れる係はお婿さんでした。9人の子どもとお婿さん、10人で輪になって背中を流したそうです。
その話を母から聞いて、ひとりっ子のわたしは、とっても羨ましいなぁって思ったことを覚えています。