
それでもあなたはFIREを目指しますか?
FIREって憧れますよね。たっぷりの時間とともに自分の好きな事を楽しめる人生。
でもねちょっと待ってください。
思いがけない変化が結構あるものです。
今日は、FIRE後に必要ないものを捨てたら、思わぬことが起きた話です。
良かったらお付き合いくださいね。
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FIREしてから着る服がだいぶ変わった。
まあ当然といえば当然だ。
会社員時代はスーツに革靴。自分好みに仕立てたワイシャツ。ちょっとカッコつけてたつもりだったんだよね。
今は家ではジャージ。外ではユニクロ。
そんな感じだ。
実を言えば、このスーツ代や靴代、クリーニング代がなくなって固定費が結構下がっている。
これはこれで悪くない。これも仕事を辞めてからの大きな変化だ。
そんなある日、妻が言ってきたんだよね。
「仕事しないわけだから、靴とかスーツとか捨てたら?」
確かに。
もう毎日スーツを着て会社に行く生活ではないもんな。うん、確かに。とはなるんだけど。
実は僕、スーツも靴もワイシャツも結構好きだったんだよね。
ワイシャツは腕時計をするから左手首の袖周りは1センチ大きくするとか、ボタン選びとか。小さな趣味みたいな感じ。
だから正直それを捨てるのは少し忍びなくて、しばらくそのままだったんだよね。
とはいえ、もうスーツを着るような仕事はしないよな。
「その世界に戻らない」
そういう意味も込めて片付けるか。
そう思って、断腸の思いでスーツや靴を処分した。
すると妻は、なぜかわからないが拍手をして喜んでくれた。
「よくやった!さすがだ!」
そんな雰囲気である。

ああ、さすが僕の配偶者だ。
気持ちの面でも、FIRE後の人生に進む僕の背中を押してくれているのだろう。
そんな感謝・感動すらした夕暮れ時。
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しかし、甘かった。
少ししてからの話だ。
最近、一人旅なるものを始めた僕は、2泊3日で国内旅行に行ってきた。
平日にふらっと旅に出る。
これはFIRE後の圧倒的楽しみだ。
そして旅から帰ってきた。
すると珍しく妻がご機嫌なトーンでお出迎え。
「おかえり」
おや、どうした。
お出迎えなんて珍しいじゃないか。
いや、待てよ。
お出迎えなんて、おかしい……
………お土産か!?その期待か!?
やばい。最初に防衛ラインを張っておこう。
「あーっと…お土産とか買ってきてないよ」
そう言ったんだが上機嫌は変わらない。
ポイントはそこではないらしい。
なんだろう。何かいいことでもあったのだろうか。
少し不思議に思いながら、着替えるために自室のクローゼットを開けた。
ん?

妻の冬物がぎっしり入っている。
いや、ぎっしりである。
一度自分の部屋であることを確認するために後ろを振り返る。
うん僕の部屋だ。間違いない。
おかしいな。僕がスーツやらワイシャツやらを処分して空けたはずのスペースに、妻の冬物がきれいに収まっている。
もしや!!
シューズボックスも見に行った。
案の定、妻と娘の靴が配置されていた。
僕の靴があったはずの場所に、妻と娘の靴がしっかり並んでいる。
なるほど。
そういうことか。
僕が断腸の思いでスーツと靴を処分したのは、ただの空きスペース創出・我が家の女性たちへのスペースの提供だったんだ。
…妻も娘も、とてもおしゃれな女性だ。
そうか。
君たち、季節ものが入りきらなくなっていたのだな。
先日、妻が拍手して喜んでくれた理由が、今日のご機嫌ぶりの意味が、ようやくわかった。
あれは僕のFIRE後の人生を応援する拍手ではなかったんだな。
妻よ娘よ。
まさか家庭内で身内からの領空侵犯を受けるとは思わなかったよ。
皆さん。FIREとは自由。
そう思っていた時期が僕にもありました。
でも家では違います。
FIREした父、家庭内最弱王。
世のお父様方、それでもあなたはFIREを目指しますか?
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