
私の人生を変えた出会い
私には、人生を変えた出会いが3回ありました。
1つ目は、私の幼馴染との出会い。
2つ目は、高校の時の恩師との出会い。
そして3つ目は、
大学生になってからの彼との出会い。
今回は、3つ目の出会いについて
書こうと思います。
彼と出会ったのは、
大学の受験会場でした。
たまたま席が近くて、
彼が鉛筆を忘れてきていることに気づきました。
第一印象は、
暗そうで怖そうな、
陰(いん)の雰囲気。
烏🐦⬛のような人。
できれば近寄りたくない。

でも、困ってそうだったから、
声をかけました。
「私、予備の鉛筆があるので、
お貸ししましょうか?」
返ってきた答えは、
「大丈夫です。」
そっか、まあいいや。
そう思って、
すぐに忘れてしまいました。
ところが、入試に合格すると、
なんと彼が同じクラスだったのです。
変わっていて目立つから、
すぐに分かりました。
最初は全く会話することもなく、
彼はいつもひとりでした。
私も基本的にはひとりが多かったので、
似ているのかなと思いました。
ゼミの合宿で、
皆でUNOをしていた時のことです。
ふと見たら、
彼がひとりぼっちだったから、
遠慮がちに誘いました。
「一緒にやりませんか?…って、
興味ないですかね?」
そしたら、
「決めつけないでよ❗️」
と、すごい剣幕で言われてしまいまして。
(こわっ💦)😳
そっとしておこうと思いました。
ところが数日後、
授業で会った時に、
「あの時はごめんなさい🙏」と、
わざわざ謝りに来てくれました。
私はもう忘れていたのに。
ちょっと、印象が変わりました。
それから彼が、
クラスメートとのお茶に
誘ってくれるようになりました。
でも私はいつも忙しくて、
断り続けていました。
一回生の冬、
彼が体調を崩して、
1週間ほど学校を休みました。
久しぶりに登校した彼を見て、
あまりにやつれていたから心配になって、
果物やスープを差し入れしました。
後日、お礼に食事をご馳走したいと
誘われました。
今まで何人か付き合った人はいて、
デートもしたことがあったのに、
その時は初めて緊張しました。
ごはんを食べているところを
見られるのが、恥ずかしかったほどです🥴
それからは仲の良い友達になって、
共通の友人も交えて、
皆で誰かの家に集まって朝まで話したり、
鍋を囲んだりしました。
あるゼミの日、
私はフランスの作家であり哲学者である
ジャン・ポール・サルトル
について発表しました。
授業後、彼が声をかけてきました。
彼もサルトルが好きだったのです。
それから、二人は急接近しました。
大学のある京都市内から、
二人で自転車で鞍馬山へ行った日のことです。
彼から手紙を渡されました。
そこには詩が書いてありました。
タイトルは「雪」
私のことを想って書いたと言われました。
その時、生まれて初めて、恋に落ちました。

付き合っている間に、
1年間完全に別れていた時期がありました。
私が振られたのです。
同棲していた部屋を私が出ました。
心が引き裂かれる想いでした。
1年後、彼から「会いたい」
と電話がありました。
もう一度やり直すことになり、
やがて私たちは結婚しました。
彼とは、20年間一緒にいたことになります。
別れようと言ったのは、
私からでした。
彼は私よりずっと頭が良くて、
知識が深く、考え深い人でした。
彼の知性と芸術性が好きでした。
しかし、
現実的なことは苦手でした。
私は16歳からひとりで生活してきたから、
彼は私のそういうところに
魅力を感じていたと思います。
お互いに、持っていないものを持っていた。
だから惹かれ合い、
成長し合えたのだと思います。
彼は、私にとってソウルメイト
だったのだと思っています。
初めて彼が自分の写真を見せてくれた時、
「この人のこと、以前から知っている」
そんな不思議な確信があったのです。
誰と一緒にいるよりも自然体でいられて、
居心地が良かったんです。
別れは辛いものでした。
でも、出会えて良かったと思っています。
彼との日々は、素晴らしかった。
私の青春そのものでした。
傷つけ合いもしたから、
美しい思い出ばかりではありません。
でも、それも込みで、
いい思い出です。
出会いには、
長く続くものもあれば、
終わるものもあります。
あの日、
「烏のような人」
そう思った彼は、
私の人生を変えた人になりました。
人生を変える出会いは、
別れたあとも、
その人を生き続けさせてくれる
のだと思います。