
カプリフォーリオ モノとルキ#11
最も好きでよく使っている香水は、
サンタ・マリア・ノヴェッラのカプリフォーリオ。
自称スメラーの僕は10代から香水に興味を持ち、
様々な香りを嗅いできた。
ものにもよるけれど、微かに香る程度にワンプッシュ。
近寄らないとわからないけれど、
「(なんかこの人のそばはいい感じがするな)」
くらいの印象を与えられたら成功だと思っている。
メンズとして売られている香水はあまり得意ではない。
かといって、レディースを僕がつけると
「どこの女子と抱き合ってたの?」となるのもどうかと思う。
だからユニセックスに使えるものを散々探してきた。
オーガニックがブームだった頃、アロマにハマって精油を部屋で焚いていた。
今でも気分を変えたい時にそうしている。
そんな時期に、サンタ・マリア・ノヴェッラに出会った。
世界最古の薬局で作られる香水は、伝統を重く感じさせることなく、
フラワリーに優しく包んでくれる。
数十種類ある中から、何日かに分けて全ての香りを試した。
最終的に選んだ一つがカプリフォーリオだった。
真夏はシチリアを、冬はテュベローザを選ぶけれど、
カプリフォーリオは一年中、僕のそばにある。
ただの良い香りではない、何か奥深いものがそこにある。
「いい匂いするけど、香水つけてる? どこの?」
と聞かれることもしばしば。
本当はナイショにしておきたい秘密の香り。
ここだけの、ひ・み・つね。
