
現場監督は段取りが8割だと思う理由
現場監督を18年やってきて思うことがあります。
それは、
**「現場監督の仕事は段取りが8割」**
ということです。
もちろん施工管理や品質管理、安全管理も大切です。
でも、現場がスムーズに進むかどうかは、ほとんどの場合段取りで決まる気がしています。
特にそのことを強く感じるのが、道路規制を伴う工事です。
## 限られた時間の中で勝負する
道路工事では、昼間や夜間の規制時間が決まっています。
例えば、
- 9時から16時まで
- 21時から翌5時まで
というように、作業できる時間が限られています。
規制が始まったら作業開始。
規制解除の時間には必ず終わらせなければいけません。
「今日は進まなかったので、もう少しやります」
は通用しません。
だからこそ、事前準備が重要になります。
## 一つでも欠けると作業は止まる
現場で怖いのは、
規制作業そのものではなく、
**準備不足による作業停止**です。
例えば、
規制材が足りない。
予定していた人員が来られない。
必要な材料が搬入されていない。
重機の手配が漏れていた。
たった一つのミスでも、作業は止まります。
職人さんはいる。
重機もある。
でも材料だけがない。
そんな経験をした人も多いと思います。
その瞬間から現場は動かなくなります。
## 作業停止は自分の首を絞める
作業が止まると、
その日の作業が遅れるだけではありません。
当然ながら原価も悪化します。
工程にも影響します。
次に予定している工事にも影響します。
協力業者の予定も狂います。
結果として、
後になればなるほど現場全体が苦しくなります。
そして最後に困るのは自分です。
だから私は、
**「作業が止まる原因をなくす」**
という意識で段取りをしています。
## タイムスケジュールを書く
私は今でも規制作業の前になると、
大まかなタイムスケジュールを書きます。
何時に規制開始。
何時から掘削。
何時から据付。
何時までに復旧。
何時に規制解除。
頭の中では分かっているつもりでも、文字にすると見えてくることがあります。
時間が足りない。
作業が重なっている。
準備するものが抜けている。
書き出すことで気付けることは意外と多いです。
## 最悪のケースも考えておく
段取りで大切なのは、
うまくいく前提だけで考えないことです。
材料が遅れたらどうするか。
重機が故障したらどうするか。
雨が降ったらどうするか。
予定していた人数が揃わなかったらどうするか。
もちろん全てを予測することはできません。
それでも、
**最悪のケースを想定しておく人ほど慌てない。**
これは18年間現場で学んだことの一つです。
## 最後に
若い頃の私は、
段取りとは工程表を作ることだと思っていました。
でも今は違います。
段取りとは、
**「現場を止めないための準備」**
だと思っています。
規制材、人員、材料、重機、施工方法。
一つひとつを確認し、最悪のケースまで想定して準備する。
地味な仕事ですが、この積み重ねで現場は大きく変わります。
だから私は、
現場監督の仕事は段取りが8割だと思っています。
そしてその段取りこそが、経験とともに一番成長する力なのかもしれません。