
まいにち易経_0620【馬に乗りて班如たり。婚媾を求めて往けば、吉にして利ろしからざるなし。】[03䷂水雷屯:六四]

六四は、乗馬班如《はんじょ》たり。婚媾を求む。往けば吉、利あらざるなし。
|大臣(六四)が、君主(九五)を補佐するために馬で出発したものの、
自分の能力不足を感じて途中で引き返す。
能力不足を補うため、優秀な部下(初九)を抜擢して共に君主を支えれば全てがうまく進んで行く。【現代語訳】
馬に乗っているが進みかねているようだ。結婚相手を(あるいは協力者を)求める。進んで行けば吉であり、利益がないということはない(必ず利益がある)。
【意訳】
あなたは今、馬にまたがってはいるものの、どう進むべきか、あるいは進む力強さに欠け、その場でためらったり、ぐるぐると同じところを巡っているような状況(乗馬班如)かもしれません。まるで、なかなか進めない騎馬隊のようです。
しかし、そんなあなたにも救いの手が差し伸べられようとしています。それは、心から信頼し合えるパートナー、あるいは困難を共に乗り越えるための協力者(婚媾を求む)です。もしあなたが、そのような相手を見つけ、積極的に関係を築こうと進んでいくならば、その先には必ず良い結果が待っており(往けば吉)、何らかの利益や得るものが必ずあるでしょう(利あらざるなし)。
今は困難な時期(屯の時)かもしれませんが、正しい相手を見出し、勇気をもって一歩を踏み出すことで、道は開けていくのです。ためらわずに、その手を掴みに行きましょう。

助けを求めて吉
悠久の時を超えて、古代中国の叡智の結晶である易経は、現代に生きる私たちにも深い洞察を与えてくれます。中でも、万物の創生に伴う困難や混沌を象徴する水雷屯という卦は、特に注目に値します。この卦の四番目に位置する爻、六四は、リーダーシップと組織運営における普遍的な課題と、その解決への道筋を、一つの物語を通して鮮やかに描き出しています。