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まいにち易経_0210【屯は剛柔始めて交わりて難生ず。険中に動く。】[03䷂水雷屯:彖伝]

    彖曰。屯剛柔始交而難生。動乎險中。大亨貞。雷雨之動滿盈。天造艸昧、宜建侯而不寧。

    彖に曰く、屯は剛柔始めて交わって難生ず。険中に動く。元いに亨りて貞。雷雨の動くこと満ち盈みてり。天造草昧てんぞうそうまいなり。よろしく候を建つべくして寧やすしとせず。

    【現代語訳】
    屯ちゅんは、剛ごう(陽の力)と柔じゅう(陰の力)とが初めて交わって、そこから物事が生まれ出ようとする時に困難が生じる、ということを表しています。それは、険しい困難の真っ只中で動いている状態なのです。

    【意訳】
    物語の始まりは、いつも困難に満ちているものです。『屯ちゅん』という名の物語もまた、そのように幕を開けます。天の気である剛(陽のエネルギー)と、地の気である柔(陰のエネルギー)が、初めて出会い、交わろうとするとき――それはまるで、新しい生命がこの世に誕生しようとする瞬間。

    しかし、その誕生は決して安らかなものではありません。内には雷鳴(震しんの象意)のような「動こう!」とする強い衝動がみなぎり、外には深い水(坎かんの象意)のような険しい困難が待ち受けています。まさに、か弱い草の芽が、重い土を押し分け、ようやく地上に顔を出そうと苦闘する姿そのもの。

    この『屯』の物語は、そんな産みの苦しみと、その真っ只中でなおも活動を続けようとする、生命の力強いエネルギーを描き出しているのです。

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    変革の胎動:苦しみが力に変わるとき

    物事の始まりには、一種独特の気配が満ちています。それは、期待と不安が織り交ざった、まるで夜明け前の静けさのようなものでしょうか。易経において、この「始まりの困難」を象徴するのが、水雷屯すいらいちゅんという卦かです。
    リーダーとして新たな道を切り拓こうとする際、最初に直面するであろうこの「困難」の本質について、易の知恵を借りながら紐解いていきましょう。

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