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まいにち易経_0308【君子もって経綸す。】[03䷂水雷屯:象伝]

    象曰。雲雷屯。君子以經綸。

    象に曰く、雲雷は屯なり。君子もって経綸けいりんす。

    【現代語訳】
    (天には)雲が(立ちこめ)、(地には)雷が鳴り響いている。これが屯ちゅん(物事が始まろうとする時の困難な状態)の卦の象かたちである。君子はこの象に則って、天下を経綸けいりんし、秩序を立てて治めるのである。

    【意訳】
    空には今にも激しい雨を降らしそうな黒い雲が低く垂れ込め、その下では雷鳴がとどろき渡っています。まるで世界が産声をあげる直前のような、混沌としたエネルギーが渦巻き、万物が生まれ出る最初の産みの苦しみにあえいでいるかのようです。これこそが、「水雷屯」の卦が私たちに示す象徴的な風景なのです。

    このような、物事が始まろうとするまさにその時、前途に困難が横たわり、混乱が生じている状況において、君子たる者は、この混沌の中からやがて来るべき秩序の萌芽を見つけ出します。

    そして、複雑に絡み合った無数の糸をときほぐし、一本一本丁寧に経糸たていとと緯糸よこいとを織り上げて美しい布を完成させるように、あるいは、緻密な設計図に基づいて壮大な建築物を築き上げるように、国家や社会が進むべき正しい道筋を定め、混乱した状況を収拾し、あるべき姿へと整えていくのです。これこそが「経綸」の働きに他なりません。

    今はまだ、目の前が闇に閉ざされているように感じられるかもしれません。しかし、この困難な状況にあっても、君子は未来への希望を失わず、秩序を打ち立てることで、やがて豊かな実りの時が訪れることを信じ、力強くその一歩を踏み出すのです。

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    経綸の法則:秩序と繁栄を織りなすビジネスの極意

    物事の始まり、それは常に一条の光と深い霧が交錯する、いわば新生の刻と言えるでしょう。新しい時代を切り開く、あるいは新たな組織を黎明れいめい期から育む試みは、多くの場合、予期せぬ「混乱」との遭遇から始まります。

    何かが生まれようとする時、そこには必ず産みの苦しみが伴うものです。これこそ、古代の叡智が凝縮された『易経』が示すところの、「水雷屯すいらいちゅん」の卦が象徴する世界です。「屯」とは、草木が初めて地中から萌え出でようとする際の困難、物事の草創期に特有の障害や混沌を意味します。

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