
九州ふっこう応援割に思うこと
ちょうど11月に鹿児島と熊本へ旅行する予定がありました。そんなタイミングで九州ふっこう応援割が始まると知り、これはラッキーだと思っていたのですが、実際に予約しようとしてみると、これが本当にわかりづらい。
割引の仕組み自体はシンプルです。問題は予約の方法。
ホテルの公式サイト、旅行会社、OTA(オンライン旅行予約サイト)など、予約先がいくつもあり、それぞれ開始時期が違います。しかも、予約開始日時が事前にわからず、当日突然始まるケースまである。
あちこちのサイトを確認し、開始のタイミングを気にしながら予約を試みる。ようやくクーポンを獲得しても、泊まりたいホテルに空室がなければ意味がありません。
ここまでくると、ひょっとして本当はあまり利用してほしくないのでは? などと、つい穿った見方までしてしまいます。もちろん、そんな意図はないのでしょうが、それほど利用者にとってわかりづらいということです。
旅行客が減った九州に足を運び、食事をしたり、お土産を買ったりすることは、復興にとっても素晴らしいことだと思います。それなのに、利用するまでがこんなに面倒では、せっかくのキャンペーンがもったいない。
私はこれまでITの世界で仕事をしてきましたが、それでも面倒に感じます。ましてや、ネットでの予約に慣れていない人にとっては、まったくお手上げなのではないでしょうか。
IT化すれば便利になる、とは限らない
今回の問題は、九州復興割に限った話ではありません。
最近は生成AIも身近になりました。質問すれば何でも答えてくれるように思えますが、実際には、質問の仕方を工夫しないと、期待した結果が得られないことも少なくありません。
便利なツールが用意されていても、使いこなすためには、それなりの知識やスキルが必要になる。これでは、便利さを享受できる人と、そうでない人との間に差が生まれてしまいます。
大切なのは、単にITを導入することではなく、誰もが迷わず使える仕組みにすることではないでしょうか。
九州復興割であれば、予約開始日時や対象施設、予約先を一覧で確認できるようにするだけでも、ずいぶん違うはずです。利用者の目線に立ったUI(ユーザーインターフェース)の工夫が、もっとあっていいと思います。
便利にするためのデジタル化が、かえって利用者の負担を増やしたり、情報格差を広げたりするのでは本末転倒です。
ちなみに、復興割が取れなくても、今回の旅行には行くつもりです。鹿児島も熊本も楽しみにしていますし、現地でしっかりお金を使ってこようと思っています。
せっかくのキャンペーンなのだから、もっと気軽に利用できる仕組みにしてほしい。
そんなことを考えさせられた、九州復興割の予約騒動でした。