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Photo bymaru_grareco

40代の自己理解。次の20年を考える前に、これまでの20年を振り返ってみた

    「このままでいいのかな?」

    40代になってから、そんなことを考えることが増えました。

    大切な家族がいて、仕事もあって、それなりにいろんな経験もしてきました。何か、ものすごく大きな問題が起きているわけではないんです。

    なのに、なんとなくモヤモヤするんですよね。

    「私は、この先もこれを続けていくのかな? それでいいのかな?」
    「そもそも、私は何がしたいんだっけ?」
    「何もできる気がしない」  などなど

    40〜50代には「ミッドライフクライシス」と呼ばれる、自分の生き方や価値観を問い直す時期があるといわれています。「第二の思春期」と呼ばれることもあるらしいです。

    改めて自分を見つめ直す機会が欲しいと思って、自己理解のワークショップを受講することにしました。

    ワークショップを実施してくださった、1級キャリアコンサルティング技能士のあやこ先生からも、この年代の幸福度が低下しやすいことについてのお話があり「やっぱりそうかぁ!」と納得し、少しだけホッとしました。

    ▼あやこ先生のnote

    ということで、今回40代の私が自己理解のワークショップを受けて、どうだったのかというレポートと、私と同じような気持の方へのエールを込めて、noteを書いてみることにしました。

    「AIに仕事を取られるかもしれない」から始まった、私のキャリアの「ミッドライフクライシス」

    思い返すと、今年の初め、私はかなり自信をなくしていました。

    私はここ数年、ライティングに関わる仕事をしてきました。でもAIが出てきて、自分の仕事が脅かされるような気がしてきたんです。

    NotebookLMのように、与えた資料をもとに情報を整理してくれるAIを使い始めた頃にそんな気持ちが大きくなりました。

    それまで私は、「AIは、もっともらしく間違った情報を付け加えることがある。だから、まだまだ人間の手が必要=私の能力も必要とされている」と、どこかで思っていました。

    でも、与えた情報をもとに、かなりの精度でまとめてくれるAIであるNotebookLMが出てきてしまった…

    本当に焦りました。

    「もう、私よりAIのほうが正しい情報を上手にまとめてくれるんじゃない?」
    「私がやってきたことって、この先必要なくなるんじゃない?」
    「私の役割は、もう終わったんじゃないか」

    そんな不安が心の中で渦巻いて、本当にこれからをどう考えていけばよいのかわからなくなりました。会社の上司にも、そんな不安をぶちまけさせていただきました。

    そして私は、

    「体系的にライティングを学んだことがないから、自信が持てないんじゃないか!?学んだら何か変わるんじゃないか」

    とあまり深く考えもせずに、でも藁をもすがる思いで、宣伝会議の編集・ライター養成講座(第52期)に通うことにしました。

    正直、この講座に申し込んだ理由は、本当によく覚えていません。気づいたら申し込んでいて、受講が始まっていたような感じです。それほど、私は焦っていました。

    そこから半年。毎週土曜日5時間近く講義を聞き、6000字の卒業制作を作り、7月に卒業して、ありがたいことに審査員特別賞もいただきました。

    その間、先生たちや同期、卒業制作にかかわってくださったたくさんの方からの刺激や学びもありました。本当に濃い6カ月を過ごしました。

    普通なら、「よし、これで自信がついた!」となるのかもしれません。

    30代の私なら、「こんな賞とりました!」を武器に、どんどんSNSで発信していたかもしれない。

    ところが、講座を卒業しても、まだモヤモヤしている。
    もしかしたら…悩みはもっと深くなったかもしれません。

    会社でのインタビューやライティングについては、以前よりぐっと「できる」感覚が出てきました。

    それなのに、なんだかモヤモヤ。勉強しても、評価されても、

    「で、私はこれから『本当は』何をしたいんだろう?」

    という問いが消えませんでした。

    20年ぶりに「自己理解」をやってみることにした

    そんな話を元同僚にしたところ、あやこ先生を紹介していただき、元同僚と一緒に2時間かけて自己理解のワークショップを受けました。

    事前の宿題は、「これまでのキャリアの棚卸し」。

    どこの会社で、何をしてきたか。
    どんな専門知識やスキルが身についたか。
    評価されたことは何か。
    自分なりに工夫したことは何か。
    苦しかったことは何か。
    そして、なぜその仕事を辞めたのか。
    新卒から現在まで、会社や部署ごとに書き出してみました。

    気づけば、なんと11枚。

    バラバラだと思っていたキャリアの「共通点」

    私はこれまで、英会話スクール、人材紹介、製薬会社、教育コンサルティング会社などで働いてきました。

    職種も、営業、MR、営業推進、デジタルマーケティング、広報……と、結構バラバラです。

    転職するたびに、それまでのキャリアはいったん「ブツッ」と切れて、また別のことが始まっていく感覚がありました。だから、私のキャリアってバラバラで繋がりがあまりないなぁと思っていました。

    ところが、20年分をずらりと並べてみると、仕事の名前は違っても、私はずっと似たようなことをしていたことに気づきました。それは、

    人の話を聞いて、その人が望んでいる未来を一緒に考えて、最初の一歩を後押しすること。

    それを、英会話スクールでも、人材紹介でも、営業でも、アプローチは違っても、ずっとやっていました。

    人の話を聞きながら、

    「もしかしたら、こういうことではないですか?」

    と、その人自身もまだうまく言葉にできていないものを言語化する。

    実際、「あなたと話しているとやる気になる」「なんだかできそうな気がしてきた」「やってみます!」と言ってもらうことも多かった。

    「ああ、私がやりたいのは、やっぱりこういうことなのかも!」
    20年働いてきた経験を、目の前に広げてみて、一本の線/軸が見えた気がします。

    よく見えてきた「私に向いていない仕事」

    もうひとつ面白かったのが、「苦しかったこと」と「辞めた理由」を客観視できたことです。

    ノルマに追われる営業。
    同じことをずっと繰り返す仕事。
    細かな事務作業。

    こういう仕事は、どうも長く続きにくいらしい(笑)。

    細かな事務作業については、新卒の会社でこっぴどく怒られましたし、今でも勤怠や立替経費の精算で迷惑をかけることがあります……。

    一生懸命やっても、できない。
    目を凝らしても、何度確認しても、間違いが全く見えないのだから不思議です。

    逆に、自分で考えたり、改善したり、新しいものを作ったりする余地がある仕事や、自分に裁量が与えられていた仕事については、ワークシートに書きたいことがたくさん出てきました。

    それが、11枚のワークシートの「濃淡」として、そのまま表れていたんです。

    「ある業界の営業」をしていた時期は、びっくりするくらい、ワークシートに何も書けませんでした(笑)。

    業界自体は面白かったし、待遇もよく、決して嫌いな仕事だったわけではありません。人も良かったし。

    ただ、さまざまなルールがあり、私自身は仕事の中に「自分で工夫する余地」をあまり見いだせていなかったのだと思います。

    ところが、同じ会社なのに、部署異動してwebマーケティング関連の仕事に就いた時、一気にワークシートに書ける内容が増えました。

    一方で、仕事内容そのものが面白くても、長時間労働になって家族との時間がなくなったり、自分に負荷がかかりすぎたりすると、その職場で働き続けるのが難しかったことにも気づきました。

    当たり前といえば当たり前ですが、「何をするか」だけでなく、「どう働くか」も、仕事選びの重要な条件だったみたいです。

    これからは「職業名」で考えるのをやめてみる

    今回、もうひとつ大きな気づきがありました。

    私は、本業の会社員とは別に「何かやりたい」という気持ちを、しばらく持ち続けています。(できれば、そろそろ始動したい)

    でも、ずっと「職業名」を決めて何かしようと考えていたことに気づきました。「ライター」とか「マーケター」とか。

    でもこれが、どうもしっくりこなかったんですよね。しっくりこないから、動けない。

    宣伝会議の編集・ライター養成講座を受講したから、「ライター」にならないといけないなぁって思いこんでいました。

    でも「ライターになること」が、今の自分の希望と100%合致しているわけではないような…あれ?

    雑誌やWeb媒体の記事を書いても(いや、書きたいのだけれど)、それだけでは、自分は満足しないような…??

    で、今回20年分のキャリアを振り返って見えてきたのは、私がやりたいことはおそらくこんな感じだということ(一旦、今は)

    人の話を聞く。
    その、お相手自身もまだ気づいていない強みや思いを見つける。
    それを言葉にする。
    そして、その人が望む未来へ進むための一歩を一緒に作る。

    それは、誰かにインタビューをして記事にすることかもしれないですし、プロフィールを作ることかもしれない。広報をサポートすることかもしれないし、マーケティング、採用広報、キャリア支援になる可能性もあるのかなと思います。ただ、話を聞いてあげることだけでもいいのかもしれないし、何か他にもあるかもしれない。

    大事なのは「何という職業になるか」ではなく、「私は、何をしているときに、自分の力を自然に使えているのか」なのかを知る事なのかなと思いました。

    この視点を持てたことは、今回の自己理解ワークショップで得た、とても大きなものだったと思います。

    仕事にするならもちろん、マネタイズなどのことは考えねばならないですが自分がやりたいこと、は見えた気がします。

    40代で自己理解なんて、と思っていた

    「自己分析」は、大学生の就活の際にやった記憶があります。子供のころから振り返ったり、学生時代に頑張ったことを振り返ってみたり。(今は、ガクチカっていうみたいですね)

    でも、それ以来約20年、自分のことを深く振り返ったことはありませんでした。

    でも、ワークショップに参加して、実は、20代より40代のほうが、自己理解は面白いんじゃないか、と思っています。

    20代の自己分析は、まだ材料が少ない。経験も限られている。
    でも、40代の私には20年分の「経験」がたまっていた。私のデータとも言えます。

    楽しかった仕事。
    なぜか頑張れた仕事。
    評価されたこと。
    全然やる気が出なかった仕事。
    何度も繰り返している失敗。
    辞めたくなった理由。
    そして、自分が選んできたもの。

    その全部が、自分について教えてくれる材料になっていました。無意識に繰り返してきた選択の中にも、自分なりの「軸」があった。

    これは、私にとって大きな発見でした。

    自己理解のワークショップを受けたからといって、成功が約束されたわけではないし、そんなことはきっとこれからもないと思います。

    でも、自分の中で何かが変わった感覚があります。

    「AIに仕事を取られるかもしれない」
    「自分には、なんにもない」

    そんな漠然とした不安や焦りは、ずいぶん小さくなりました。20年分を振り返ってみたら、私は確実に経験を積み重ねてきていたことが、分かったからです。

    「自分には何もない」は、ウソ

    営業の時も、営業じゃない仕事になってからも、私は人の中にあるものを見つけて、言葉にすることを、ずっと大切にしてきたようです。

    そして、その人が「じゃあ、やってみようかな」「一歩踏み出そう」と思えるところまで、一緒に考えてみたり、一緒にやってみたりする。

    そんな仕事が私は好きだった。
    これから、そういうことをもっとしてみたい。なんだか、すごくワクワクします。

    40代で「このままでいいのかな」「ここまで生きてきたけど、私にはなんもないなぁ」と思ったら、それは、自分をもう一度知るタイミングなのかもしれません。第二の思春期に入っただけです、きっと!

    だって、私たちはこれまでちゃんと働いて(会社とか組織にいるかいないかに関わらず!!!)、悩んで、失敗して、選んで、いろんなものを積み重ねてきています。

    私には何もないなんて、ウソでした!
    ここまで頑張ってきた自分に謝りたくなります。

    次の20年を考える前に、一度、これまでの20年を振り返ってみる。その中には、「これから何をしたいか」につながるヒントがきっとある。

    そして、自分ひとりでは見つけにくいなら、専門家の力を借りることも大切だと思いました。自分にはない視点を得られます。

    長くなってきたので、最後に一言。
    40代の自己理解、超おススメです!!

     
     
    埼玉県戸田市在住・インタビューライター。誰かの人生ストーリーは、きっと他の誰かの人生に「灯」を点ける。その灯をリレーするために、蜜蜂のように飛び回っています。行動力だけが自慢。ハチミツマイスター。第52期宣伝会議 編集・ライター養成講座修了(審査員特別賞受賞)

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