
日曜日、まだ夕方5時なのに月曜日がもう来ている
日曜日。
夕方5時。
まだ休みである。
会社には行っていない。
仕事も始まっていない。
なのに、なんとなく気分が重い。
月曜日が来た。
正確には、まだ来ていない。
でも気配だけはもう部屋にいる。
テレビをつける。
夕方の番組をやっている。
窓の外を見ると、昼間より少し暗くなっている。
さっきまで普通の日曜日だったのに、
夕方になった瞬間、
休日の残り時間が急に見えるようになる。
あと7時間。
寝る時間を考えたら、実質5時間くらい。
風呂にも入る。
晩飯も食べる。
そう考えると、
自由時間はもうそんなに残っていない。
なぜ俺は休日にまで残り時間を計算しているのだろう。
昼間は何をしていたか。
特に何もしていない。
テレビを見た。
スマホを見た。
少し昼寝した。
洗濯物を取り込んだ。
それだけだ。
午前中の俺に言いたい。
お前、時間の使い方かなり豪快だぞ。
あんなにあった日曜日を、
ほぼテレビと昼寝だけで夕方まで持ってきた。
ある意味、才能だと思う。
18時。
晩飯を考える。
作るのは面倒だ。
外へ食べに行くほどでもない。
冷蔵庫を開ける。
卵。
納豆。
豆腐。
昨日の残り。
日曜日の夜とは思えないほど、
メンバーが地味だ。
冷蔵庫の中まで月曜日の準備をしている。
結局、適当に食べる。
テレビでは楽しそうな番組をやっている。
笑う。
普通に面白い。
でもCMになると、
明日のことを考える。
「あの仕事、明日やらないとな」
思い出した。
忘れていたのに。
日曜日の俺は、
なぜ月曜日の俺の仕事まで心配しているのだろう。
本人に任せればいい。
明日の俺だって、一応40年以上生きている。
たぶん何とかする。
そう思うことにした。
20時。
風呂に入る。
湯船につかる。
気持ちいい。
このままずっと日曜日だったらいいのに。
でも、もし毎日日曜日だったら、
たぶん3日目くらいで曜日が分からなくなる。
一週間くらいすると、
「何かしたほうがいいのでは」
と不安になる。
人間は面倒だ。
仕事があると休みたい。
休みが続くと少し不安になる。
結局、
文句を言いながら月曜日へ向かっているくらいが、
俺にはちょうどいいのかもしれない。
22時。
明日の服を出す。
財布を確認する。
スマホを充電する。
目覚ましをセットする。
準備完了。
こういうところだけは妙に真面目だ。
ベッドに入る。
日曜日が終わる。
今日も特別なことはなかった。
遠くへ行ったわけでもない。
誰かと会ったわけでもない。
何かを成し遂げたわけでもない。
それでも、
昼寝は気持ちよかった。
晩飯もうまかった。
風呂も気持ちよかった。
それなら、
まあ悪くない日曜日だったのだろう。
スマホを見る。
23時12分。
あと48分で月曜日。
だから何だ。
0時になった瞬間に、
上司が玄関から入ってくるわけではない。
まだ寝られる。
スマホを伏せる。
明日のことは、
明日の俺に任せよう。
今日の俺の仕事は、
ちゃんと日曜日を終わらせることだ。
目を閉じる。
そして5分後。
「あ、ゴミ出し」
思い出してしまった。
起きた。
月曜日はまだ来ていないのに、ゴミだけ先に待っていた。
そんな日曜日。