
仲間図鑑 No.004 現実召喚師 レアカンさん
~まだ見えない未来を、現実へ呼び出す人。~
朝の編集部。
めりこは、机の上に並んだ写真を見ていた。
ひとつは、里山で育った立派な舞茸。
もうひとつは、福祉施設のそばに置かれたプランターから顔を出した舞茸。
「これ、同じ舞茸なんよね?」
メリーちゃんがうなずく。
「はい。『神楽原木舞茸®』です。」
里山の原木を使って育てた舞茸。
しかも、仲間と一緒に育てて、実際に収穫までたどり着いている。
「すごいねぇ。」
「でも、レアカンさんは、ここで終わらないみたいですよ。」
「え?」
「プランターでも育ったことで、『山がなくても育てられるかもしれない』って、また次のことを考えているみたいです。」
めりこは、思わず笑った。
「ひとつできたら、もう次なんや🤣」
「そうみたいです。」
机の上には、
里山。
舞茸。
酒。
食文化。
福祉。
地域。
人。
いくつもの言葉が書かれた資料が、静かに広がっていた。
そして、その真ん中には――
「究極のひろしまおでん」
と書かれている。
「……おでん?」
めりこが首をかしげる。
メリーちゃんも、少し身を乗り出した。
「たぶん、ただのおでんではありません。」
「でしょうね🤣」
その時だった。
紙の上の文字が、
ふっと、淡く光った。
最初は一文字。
次に、もう一文字。
やがて光は細い線になって、
里山から舞茸へ。
舞茸から酒へ。
酒から人へ。
点と点を結ぶように、
資料の上を静かに走り始めた。
「……メリちゃん。」
「はい。」
「これ、動いてるよね?」
メリーちゃんの表情が変わる。
「動いてます。」
光の線は、やがてひとつの円を描いた。
円の内側に、
見たことのない文字と紋様が浮かび上がる。
空気が、少しだけ震えた。
机の上の紙が、
風もないのに一枚、二枚とめくれていく。
「ちょ、ちょっと待って。」
「これ……何?」
メリーちゃんが、目を見開いた。
「召喚陣です。」
「えっ。」
「なんで、おでんの資料から召喚陣が出るん🤣」
めりこが笑った、その瞬間。
低い音が、
編集部の床の下から響いた。
ゴォン――
光の輪が、ゆっくりと大きくなる。
白い光の向こうに、
ひとつの影が浮かんだ。
最初に見えたのは、手。
その手には、何枚かの資料が握られている。
次に、肩。
そして、顔。
一人の男性が、
光の中から静かに歩いてきた。
召喚陣を越えたところで立ち止まり、
編集部を見回す。
それから、
少し笑って頭を下げた。
「はじめまして。」
「レアカンです。」

少し間を置いて、
レアカンさんは続けた。
「まだ途中です。
でも、思考は現実化します。」
光が、
すっと消えた。
あとに残ったのは、
机いっぱいの資料と、
目の前に立つレアカンさん。
めりこは、
資料と本人を交互に見る。
そして、ひと言。
「……ほんまに召喚された🤣」
レアカンさんも笑った。
「まだ途中なんですけどね。」
「『究極のひろしまおでん』って言ってますけど、たぶん料理だけの話じゃないんです。」
里山にあるもの。
地域で育ててきたもの。
そこにいる人たち。
これまで自分が経験してきたこと。
そういうものを、
少しずつつなぎながら、
「自分に何ができるのか」
を考えている。
そんな話を聞きながら、
めりこは、なんだか少しうれしくなった。
完成してから見せるんじゃない。
考えている途中も、
試している途中も、
迷っている途中も、
そのまま残していく。
それは、
めりこRPGにもどこか似ていた。
「レアカンさん。」
「はい。」
「なんか、もうすでに冒険してますね🤣」
レアカンさんが笑う。
「ラスボスは、まだ見えてないんですけどね。」
「それは私もです🤣」
メリーちゃんも笑った。
その時。
さっきまで光っていた資料の端に、
新しい文字が、
静かに浮かび上がった。
現実召喚師 レアカン
そして、
仲間図鑑の新しいページが、
ゆっくりと開いた。
ようこそ。
現実召喚師 レアカンさん。
ここからまた、
新しい冒険が始まります。
⸻
📖 仲間図鑑 No.004
名前
レアカン
職業
🪄 現実召喚師
役割
まだ形のない未来を思い描き、
人・地域・素材・技術をつなぎながら、
少しずつ現実世界へ召喚していく存在。
得意なこと
🧠 妄想を「明確な目標」に変えること。
⚙️ 複雑な課題を整理し、実現までの道筋を組み立てること。
🌳 地域に眠る資源や人をつなぎ、新しい循環を生み出すこと。
🍄 小さく試し、そこから次の可能性を見つけること。
使用できる魔法
✨ 思考召喚
「こんな未来があったら面白い。」
そんな妄想を、
ただの空想で終わらせず、
現実へ向かう目標に変える魔法。
レアカンさんが大切にしている
「思考は現実化する」
という考え方が、この魔法の源。
✨ 構造設計
複雑に絡み合った問題をほどき、
「何から始めるか」
「どう進めれば形になるか」
を組み立てていく魔法。
化学工学やプロセス設計など、
これまで積み重ねてきた経験が、
この魔法の土台になっている。
✨ 里山再生陣
森。
食。
酒。
人。
文化。
別々に見えていたものをつなぎ直し、
地域の中に新しい循環を生み出す魔法。
眠っているものを、
もう一度、未来へつなぐ。
✨ 試行錬成
まず、やってみる。
うまくいったことも、
うまくいかなかったことも、
全部、次の実験材料へ変えてしまう魔法。
完成した答えだけではなく、
途中の迷いや試行錯誤まで、
次の一歩へ変えていく。
専用魔法
🌟 究極召喚・ひろしまおでん
レアカンだけが使える特別な魔法。
里山。
舞茸。
酒。
食文化。
福祉。
地域。
人。
物語。
それらを一つずつ集めながら、
「究極のひろしまおでん」という未来を、
現実世界へ召喚していく。
ただし――
この魔法は、まだ完成していない。
現在、長期詠唱中。
編集部メモ
レアカンさんのすごいところは、
妄想しただけで終わらないこと。
考える。
調べる。
試す。
仲間と動く。
そして、また次の妄想へ進む。
「神楽原木舞茸®」では、
里山の原木を使い、
仲間とともに育て、
実際に収穫までたどり着いた。
さらに、
福祉施設のプランターから舞茸が育ったことで、
「山がなくても、都市部で育てられるかもしれない。」
と、また次の未来を思いつく。
ひとつ現実になると、
そこで終わらない。
現実になったものから、
また次の妄想が始まる。
本人は、それを
「身の程知らずな理想」
と呼ぶ。
でも。
めりこRPGの世界では、
それはきっと――
未来を動かすための特殊能力。
⸻
めりこは、仲間図鑑のページをゆっくり閉じた。
「メリちゃん。」
「はい。」
「この人の魔法、完成したらどうなるんやろ。」
メリーちゃんは少し考えてから答えた。
「たぶん。」
「完成したら終わりではないと思います。」
「え?」
「きっと、そこからまた次の召喚が始まります。」
めりこは笑った。
「……ああ。」
「それ、なんかわかるわ。」
窓の外で、風が吹いた。
図鑑のページが、一枚だけめくれる。
そこには、
まだ何も書かれていない次のページ。
仲間図鑑。
そこには、
これから出会う仲間たちの物語が、
一冊ずつ綴られていく。
今回、新たに加わったのは――
📚 仲間図鑑 No.004
🪄 現実召喚師 レアカンさん
もっとレアカンさんの世界に触れてみたい方は、
ぜひnoteもご覧ください。
▼レアカンさんのnote
レアカントリークリエイト|
「究極のひろしまおでん」で新しい里山設計するフードプロダクトクリエイター
🌸 編集後記
今回、レアカンさんの仲間図鑑を作るために、
自己紹介や、
「究極のひろしまおでん」への思い、
「神楽原木舞茸®」の活動などを、
改めて読ませていただきました。
そこで感じたのは、
この人は、未来を語るだけの人ではない。
ということでした。
妄想する。
考える。
構造化する。
そして、小さくても実際にやってみる。
その結果から、
また次の未来を考える。
その繰り返し。
最近、レアカンさんから、
こんな言葉をいただきました。
「企画を一緒に考えていくnote内パーティとかできればいいなぁ」
この言葉が、
私はとても嬉しかったです。
まだ、
何をするのかは決まっていません。
どんなクエストになるのかも分かりません。
でも。
決まっていないからこそ、
面白いのかもしれません。
完成したものを見せ合うだけではなく、
まだ形になっていないものを真ん中に置いて、
一緒に考える。
一緒に試す。
一緒に育てる。
そんな冒険も、
めりこRPGの中で、
いつか始まるのかもしれません。
ようこそ。
現実召喚師 レアカンさん。
この仲間図鑑から、
またひとつ、
新しい物語が始まりました。🌸
⸻
💛「今日も最高!!そして、多分あしたも最高!!」
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