
惜別とメガロポリスの片隅で。
■ロンタイン国際空港やホーチミンとの連結強化。
・最近のニュース、「東南部地方ドンナイ市人民委員会は、大型交通事業3件(投資総額約2470億円)着工、ロンタイン国際空港やホーチミンとの連結強化」。
・東南部地方ドンナイ市人民委員会は「6月30日、投資総額約2470億円に上る3つの交通インフラプロジェクトを同時に着工した。これらはロンタイン国際空港やホーチミン市、東南部地方、南中部高原地方を結ぶ重要な役割を果たす」。
・チアン街区で着工されたのは「マーダー橋からバーハオ交差点を結ぶサブプロジェクト1だ。地場系コングロマリット・チュオンハイグループ子会社のダイクアンミン不動産投資が官民パートナーシップ(PPP)方式で投資する。全長約13km、8車線の高架道路で、投資総額は約1050億円。野生動物の移動と生態系保護のため、ドンナイ文化自然保護区を地上9~12mの高さで通過する」。
■物流や観光など、さらなる成長が期待される。
・スアンクエー村では「ホーチミン市環状4号線の一部となるサブプロジェクト1-2が着工された。約62kmの側道建設や用地収用などを行うもので、投資総額は約1000億円。ドンナイ市、ホーチミン市、南部地方タイニン省を結び、地域連携を強化する」。
・また「グエンフウカイン大通り第2期も着工された。バムカイスット橋からホーチミン~ロンタイン~ザウザイ間高速道路を結ぶ全長約9.4kmの道路で、投資総額は約364億円。国道51号線の渋滞を緩和し、都市開発を促進する」。
・ドンナイ市は「9月にホーチミン市環状4号線の本線も着工する予定。一連のプロジェクト完成により、物流や観光などのさらなる成長が期待されている」。
■移り変わるホーチミン・空の玄関口。
・余談、タンソンニャット国際空港に代わり、いよいよホーチミンの新しい玄関口・ロンタイン国際空港を基点にしたインフラ整備が増々活況を呈している。ベトナム政府は、既存のタンソンニャット空港の過密化と拡張の限界を背景に、総事業費160億ドル(約2兆6,000億円)規模を投じるロンタイン国際空港プロジェクトを最優先課題として推進してきた。ドンナイ省で先日着工された約2470億円規模の大型交通インフラ事業は、単なる道路建設にとどまらず、新空港を中心とした広域経済圏を形成するための「動脈」を構築する動きとなる。
・ロンタイン国際空港は現在、2026年12月の商業運用開始を目指し、ベトナム空港公社(ACV)が約9000人規模の作業員を動員して建設を加速させる。かつては2026年前半の開港が期待されていたが、現在はより現実的な2026年末の完成へ向けて全力が注がれる。
・この開港を機に、ホーチミン周辺の景色は劇的な変貌を遂げることが予測される。計画では、将来的に国際線のほぼ全てがロンタインへ集約され、現在のタンソンニャット空港は国内線専用空港としての役割を担うことになる。市内から車で1時間以上かかる新空港への移行は、現在の「ホーチミン市内にある空港」という近さや利便性を享受してきた私にとって、少なからずの戸惑いと、かつての身近な空の旅との惜別・一種の淋しさを感じさせる。
・しかし、これはホーチミンが名実ともに東南アジアを代表する真の国際都市へと脱皮するために、避けては通れないステップだーーー物流の効率化、観光資源の最大化、そして都市としての品格。この壮大なインフラ整備は、ホーチミンが描く夢の未来予想図への確かな一歩であり、私は今、その歴史的な移り変わりを目撃している。