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永遠

    戦死せる友の妹へ
    彼の肉体は 人知れず 異郷の土のなか
    ドイツの男の もっとも美しい死に方
    我々の心のなか
     彼の思い出は 生きている

     闇を知らぬ者は 本当に賢くない
     逃れがたく 全てのものから自分を隔てる闇を

    緑の森の夜
    さらさらと 小さな波の海辺
    空間と 時間と 過去が没する
    彼は 我々のもとにいるのか

     森のざわめき
     星の耀き
     遠く 高く 去来する雲
     堤防に淋しく歌う雲雀
     咲く花
     波打つ穀物
     友の眼

    それらの中から 永遠が語っている
    自然の永遠の純粋さ 清浄さに
     人々は 静かに立ち止る
    我々は 彼を忘れることが出来ない

    大砲の轟き 弾丸の唸り
    死が 髪の毛ひと筋のところを通り過ぎる
    戦争が 私から奪いえるものを奪っていく
    まだ残っているもの そのために
    わたしは戦っている


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    雪男

     
     
    詩やSFをものしてゐます。古典、現文、英仏現代アメリカ問はず。好きな作家は、C.ブコウスキー、幸田文、ル・クレジヲ、紫式部より清少納言派 ― 長いものも、ぼちぼちに

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