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ムーエッテ(カマメ)

    其は なほし ぬばたまの 夜波のカマメの似たり
    神色自若 悠長楽寝 光風の閑閑に乗じ
    区区なく 思拘いを棄て 飄飄の至ること ただ 朔に留まる影のごとし

    ぬつとりの 涸沢の渓声は 晴夜の雨のごとく
    つゆじもの 兀山の紅葉は 夕暮の秋のごとく

    妥 陶朱猗頓の家を湿らせ 黴菌 白亜を掻付け
    月 汐ならぬ湖を明らかして 岩に上がった座州舟がために満ちる

    船あまり 帰期 むくさかの山にせまり来も 後髪の幽意 かなわず
    会者定離 袖の別れの籠路や ゆふづつみ 白雲のながれぞ われ悠々たり


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    雪男

     
     
    詩やSFをものしてゐます。古典、現文、英仏現代アメリカ問はず。好きな作家は、C.ブコウスキー、幸田文、ル・クレジヲ、紫式部より清少納言派 ― 長いものも、ぼちぼちに

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