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母の日のバウムクーヘン


    明日は母の日。
    母の苦労をねぎらって感謝を示す日ですね。

    皆さんは、母の日にはどんな親孝行をしていましたか?

    今回、自分の企画記事の内容を考えるにあたり、久しぶりに母の日のことを思い出しました!

    といっても、お恥ずかしながらまったく素敵な親孝行はできていなかったです。




    両親は共働きで、ほとんど家にいなかった。

    特に、母は仕事を3つくらいかけ持ちしていたので、朝から晩まで仕事漬けだった。

    そのため、家にいるのは私、弟、おばあちゃんの3人が多かった。


    そんなこともあり、子ども版サカは自然とおばあちゃんに懐くように。

    おばあちゃんには本当に可愛がってもらえて、遊びのことや料理のことなど、いろんな面で面倒を見てもらった。

    学校から帰って世間話をするのも、ちょっとした相談をするのも、いつもおばあちゃんにだった。


    家族仲は悪くなく、母のことはもちろん嫌いではなかった。
    でも、家にいないぶん、子どもが心から懐くのには時間がかかった。

    そんな母に何か親孝行をしたかと聞かれたら、何も言えることはなかった。

    周りの子どもは、母の日などに贈り物をしたり家事をしたり、何かしらの親孝行をしていたかもしれない。

    しかし、子ども版サカは、そんなことはできなかった。

    贈り物どころか、感謝の気持ちもまともに伝えていなかったかもしれない。なんて親不孝なのか。

    結局、満足いく親孝行ができないまま、大学進学のために地元を出た。


    地元を出てからは、なおさら母と密に連絡をとることはなくなった。

    たまに連絡はくるけれど、無難な返事をする程度。

    面倒くさくて年末年始も実家に帰らなかった。


    何年か経ったある日、母よりも連絡がこない父から突然連絡が入った。

    何事かと思ってメールを見ると、「母が倒れた」とのこと。

    一瞬で頭が真っ白になった。

    意味がわからなくて、気づけば実家行きの電車に乗っていたことを記憶している。

    元気だけが取り柄だった母。
    そんな母が倒れた。

    思えば、体調を崩すのも無理はなかった。
    朝から晩まで仕事をして、毎日睡眠時間はわずか。
    そんな生活を何十年も続けていたから、身体にガタがきていたのかもしれない。


    そんなことを考えながら病室に着いた。


    「……サカ?」


    よかった。

    意外にも母は元気そうだった。
    でも、どこかいつもより力がないようにも感じた。

    冷静に考えたら明らかに仕事をしすぎなのに、いつもつらい素振りは見せなかった母。

    今もおそらくしんどいはずなのに、弱いところは見せないようにしているのだろうか。


    「無事でよかったよ」


      *  *


    母が倒れた後、初めてやってきた母の日。

    今まで何も贈り物なんてしたことなかったから、何を贈っていいかわからなかった。

    考え抜いた結果、母は食べることが好きだったので、食べ物を贈ることにした。

    旅先で訪れたところに美味しそうなバウムクーヘンがあったので、それに決まり。

    郵送で母の日に着くように贈った。

    「いつもありがとう」という手紙を添えて。



    母の日の当日。

    母から「バウムクーヘンありがとう。美味しかった」という連絡がきた。

    それが本当に嬉しかった。

    ただバウムクーヘンを贈っただけ。大したことはできていない。
    それでも、何か少し親孝行ができた気がした。

    遅いけど、これからは少しでも親孝行をしていこう。
    照れくさいけど、今までの感謝の気持ちを伝えていこう。


    そう決意した。




    ……という思い出の旅に出ておりました。

    たまには、過去のことに思いを馳せるのもいい時間だと感じます!


    皆さんは、母の日の思い出はありますか?


     
     
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