
私の楽しみは、「予定がない日に予定を入れること」。
― 昔は予定を“こなして”いた。今は、楽しみを自分で予定表に書き込んでいる。―
「趣味はなんですか?」
そう聞かれると、私はちょっと困る。
読書です、とか。
映画です、とか。
旅行です、とか。
そういう、分かりやすい答えがあまりない。
もちろん、好きなことはたくさんある。
美味しいものを食べるのも好きだし、
お酒を飲むのも好き。
家族でワイワイするのも好きだし、
仕事だって好き。
でも、
「最近、何をしている時が楽しい?」
と聞かれたら、たぶん答えられる。
私が好きなのは、
昨日まで予定になかったことが、予定になる瞬間。
「会いたいね」
「じゃあ、会おう!」
「これ面白そう」
「じゃあ、やってみよう!」
そんなふうに、
昨日まで真っ白だった予定表に、
新しい楽しみがひとつ増える瞬間が、私は結構好きだ。
「いつか会おう」が、あまり得意じゃない。笑
少し前にも、
「今度会えたらいいですね」
みたいな話から、
「じゃあ会いましょ♡」
となったことがあった。
「いいですね!いつにします?」
話が早い。笑
でも私は、こういうのが好き。
もちろん、
本当に予定が合わない時もあるし、
子どものこともある。
仕事もある。
夫の予定だって、普通の家庭のように毎日決まっているわけではない。
だから何でもかんでも、
「行く!やる!」
ではない。
それでも、
心が動いた時に、できるなら動いてみる。
最近の私は、それを結構大切にしている。
でも昔の私は、予定を楽しむ余裕なんてなかった。
4人の娘を育てていたシングルマザー時代。
朝起きたら、
子どもたちの準備をして、
自分も仕事へ行って、
帰ったら夕飯。
お風呂。
洗濯。
明日の準備。
そしてまた朝が来る。
予定表に書かれているものは、
「楽しみ」というより、
“忘れちゃいけないこと”ばかりだった。
学校行事。
支払い。
病院。
仕事。
送迎。
提出期限。
毎日をちゃんと回すことに必死だった。
予定は、
楽しみに待つものではなく、
ひとつずつクリアしていくもの。
そんな感覚だったように思う。
大人になると、誰も「楽しみな日」を用意してくれない。
子どもの頃って、
遠足があった。
運動会があった。
夏休みがあった。
クリスマスがあった。
「あと○日!」
って指折り数えるような日を、
大人が勝手に用意してくれていた。
でも大人になると、
気づけば、
仕事。
家事。
子育て。
また仕事。
予定表を埋めていくのは、
やらなきゃいけないことで、
楽しみな予定って、
自分から入れなければ意外と入ってこない。
だったら。
自分で入れればいいんじゃない?
って、今は思う。
41歳。5人の母。
今の私は、
19歳、18歳、16歳、14歳、1歳。
5人の娘の母です。
夫は漁師で、海に出れば家にいない。
私は自宅でサロンをしながら、
ダイエットのサポートをしたり、
講座をしたり、
こうして文章を書いたりもしている。
正直、
暇ではない。笑
むしろ、
「今日、誰が何時?」
「迎えは?」
「保育所は?」
「病院は?」
「お客様は?」
「夫はいつ帰ってくる?」
って、
頭の中はだいたい忙しい。
つい先日は、
そんな毎日から、
「母親の頭の中にしかない予定表を、自動化したい」
なんて記事まで書いた。笑
それくらい、
“管理しなきゃいけない予定”は減らしたい。
だけど不思議なことに、
“楽しみな予定”は増やしたい。
我ながら、勝手だなと思う。笑
でも、たぶんそれでいい。
減らしたい予定と、増やしたい予定がある。
学校の提出物を忘れないようにすること。
何時に誰を迎えに行くか考えること。
仕事と家族の予定をパズルみたいに組み合わせること。
そういうものは、
できるなら誰かに手伝ってほしい。笑
でも、
「この人に会ってみたい」
「ここに行ってみたい」
「これ、やってみたい」
「なんか面白そう」
そう思った時に増える予定は、
これからも自分で決めたい。
だって、
予定表の中に楽しみがひとつあるだけで、
そこまでの毎日が、
ちょっと違って見えるから。
「楽しみ」は、大きなものでなくていい。
旅行じゃなくてもいい。
高級なレストランじゃなくてもいい。
特別なイベントじゃなくてもいい。
気になっていたお店に行く。
会いたかった人に会う。
一人でコーヒーを飲む。
読みたかったものを読む。
新しいことをひとつ始める。
「今度ね」
と言っていたことを、
本当に予定表に書いてみる。
それだけでも、
“いつもの毎日”の中に、
小さな楽しみができる。
「時間ができたら」じゃなくて。
昔の私は、
楽しむことって、
時間に余裕がある人がするものだと思っていたのかもしれない。
家事が終わったら。
仕事が落ち着いたら。
子育てが落ち着いたら。
お金に余裕ができたら。
いつか。
いつか。
いつか。
でも、
5人育てて41歳になった今、
ひとつ分かったことがある。
全部が落ち着く日なんて、たぶん来ない。笑
子どもが小さい時には、
小さい時の忙しさがある。
大きくなれば、
また別の心配や予定が増える。
仕事だって、
続けていれば何かしらある。
だから、
「余裕ができたら楽しもう」
と思っていたら、
ずっと後回しになってしまう。
楽しみって、
時間ができたから入れるんじゃなくて、
先に予定表に入れてしまってもいいのかもしれない。
最近、「心が動いた方へ」とよく思う。
もちろん、
なんでも勢いで決めればいいとは思わない。
守らなきゃいけないものもあるし、
考えなきゃいけないこともある。
でも、
考えすぎて、
せっかく心が動いたものまで、
「また今度」
にしてしまうのは、
ちょっともったいない。
会いたいなら、連絡してみる。
行きたいなら、調べてみる。
やってみたいなら、小さく始めてみる。
全部できなくてもいい。
でも、
自分が楽しみにできるものを、自分でひとつ増やしてあげる。
それくらいはしてもいいと思う。
昔の私にとって、予定は「こなすもの」だった。
今の私にとって予定は、
もちろん今でも、
こなさなきゃいけないものだらけ。笑
だけど、その中に、
少しずつ、
「楽しみだから入れた予定」
が増えた。
それが、私は嬉しい。
大人になると、
誰かが遠足の日を決めてくれるわけでもない。
夏休みを用意してくれるわけでもない。
「来週、楽しいことがあるよ」
なんて、
誰かが毎回準備してくれるわけでもない。
だったら、
自分の楽しみくらい、
自分で予定表に書き込んでいい。
「会いたいね」
で終わらせず、
「いつ会う?」
にしてみる。
「やってみたいな」
で終わらせず、
「じゃあ、いつやる?」
にしてみる。
たったそれだけで、
何でもない一週間に、
ひとつ楽しみが増える。
私の楽しみは、予定がない日に予定を入れること。
そして、
その予定の日を楽しみにしながら過ごす時間まで、
きっと私の「楽しみ」なんだと思う。
さて。
次は何を、予定表に入れようかな。☺️🌿🤍
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この記事は、よしひろさんの企画
「企画かくカク書く企画」第2回【自分の楽しみ】
に参加して書きました✍🏻
「自分の楽しみって何だろう?」
改めて考えてみたら、趣味の名前ではなく、こんな答えになりました☺️
そして。
今回、この企画がなかったら、
「私の楽しみって何だろう?」なんて、改めて考えることはなかったかもしれません。
書き始める前は、もっと分かりやすい“趣味”を探していました。笑
でも書いていくうちに、
楽しみって、どこかに探しに行くものじゃなくて、自分で毎日の中につくっていけるものなのかもしれない。
そんなことに気づきました。
素敵なお題をきっかけに、
今の自分が大切にしていることまで見つけることができました☺️
よしひろさん、楽しい企画をありがとうございます✨
そしてこれからも私は、
“やらなきゃいけない予定”の隙間に、
自分がワクワクする予定をちゃっかり入れていこうと思います。笑