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ソフトバンクの米国発電所&AIデータセンター投資がどうなっているのか調べてみた 

    ほらスターゲートだの、80兆円投資だのあったじゃないですか。
    すっかり「スターゲート」という名称を聞かなくなり、代わりに80兆円投資の第一弾として、今年の初め頃にオハイオ州パイクトンに、米国最大規模の天然ガス発電所とAIデータセンターを建てるという話に置き換わりました。

    大変な規模の話ですよ。ところが、あまりニュースで話題になっていません。米国メディアでも、日本語検索でも情報が少ないです。どういう事なのでしょう?そこで、ネットで調べられる範囲で調べてみました。

    で、どんな計画なのかというのをざっくり説明します。オハイオ州の南部、アパラチア地域は、昔は鉱山や工業で栄えていました。第二次世界大戦後、そんな労働力があるこの地域に、核兵器や原子力発電所用の濃縮ウランをつくる工場が作られたのです。しかしながら、昔の施設あるあるの管理の甘さで、地域は放射性物質や化学汚染が残り、地域はガンの疾患率が高く、訴訟が繰り返されてきました。

    米国には実はこんな地域がたくさんあります。汚染の原因となった企業、政府や自治体で、莫大な費用と時間をかけ、ひとつひとつ汚染除去や封じ込めの作業をしているのです。私はそういう仕事の施工計画などで関わることもあります。自分は現場には行きません。特殊なトレーニングを受けた人しか入れませんのでね。それだけ安全性の確保が大変な仕事ということです。

    でですね。そのオハイオ州、パイクトンというところにある旧ポーツマス濃縮工場(Piketon/PORTS)の解体がようやく終わりそうだというところまで来たのです。ここまでで30年かかっています。まだまだこれから、地下水や土壌汚染の処理は続きます。

    これが、ソフトバンクの天然ガス発電所とAIデータセンター建設予定地なのですよ。皆さんどう思います?

    え?放射能汚染の上に建てるの?って思いません?
    私の知っている限りでは、こういったところで再度建設するには、汚染物質を化学的に処理するものを土壌に混ぜたり、汚染が流れ出ないような遮水壁造ったり、特殊なセメントや素材で何重にもガードして盛土し、もちろんずっと厳しい管理をしていかないといけません。

    現段階でどこまでできているのかわかりませんし、広い土地の全部が全部、汚染の程度が高いわけではないでしょうが、何考えているんでしょうね?

    こんな大変な地域に建てるという事は、それだけの理由があるということでしょう。

    想像できるのは、元々そういう土地だから、大規模施設のインフラがある。どうせ汚染されているから、ガス発電だろうがデータセンターだろうが、周りから反対が出にくい、米国政府や自治体としても、困った連邦政府の土地を再利用してくれれば助かる。ソフトバンク側はそれを借りる形だから、たぶん税金や補助金なんかで優遇される。

    ってとこじゃないですかね。
    この記事によると、孫さんは3月に起工式にも行っているようです。

    そして、建設申請と共に、建設位置と規模を示す図面が2種類提出されているようです。そしてオハイオ州環境保護庁(EPA)からの許可や米陸軍工兵隊(USACE)のレビューがまず必要なようで、その手続きも始まっているようです。その進捗を政府のサイトで見たところ、今は審査中で、今年の終わりに結果がわかりそうです。早い!

    と思ったら、このプロジェクトはFAST-41(高速許認可制度)に入ったらしいのですよ。普通にやったら許認可手続きだけで10年くらいはかかってしまう巨大インフラをできるだけ早くやれるようにする制度です。トランプの思いつきかと思ったら、オバマ政権の時にできた模様です。

    なるほど。これで日米政府、電機関係の大企業、金融機関が総出で関わっているのか。これは目が離せませんな。

    地元でも多少反発はでているようですが、他の地域と比べると強くはない模様。この前の日本製鉄の時もそうですが、確かに、こういうラストベルトは日本に立て直してもらった方がいいってのはあるかもね。

    日本としても、アメリカのインフラに組み込まれれば、例えば今後のAI競争も日米の協力で進められるでしょうし。

    ただ言いたい事がある。

    放射能汚染地域をロボットで助けてよ!日本!
    ペッパー君とかじゃなくて!

     
     

    Chee

     
     
    米国に帰化した日本人。仕事は土木建設、ユーチューブ(登録者200万人以上)、アプリ、絵本。 二児の母。趣味はウェイトトレーニング、水耕栽培、イタリア語、ギター。

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