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フェーブの入ったバレンタインー風まかせ文芸部

    ダークチョコレートを刻む。

    溶かしたチョコは、
    ラム酒に漬けたフランボワーズを包む。

    この中に何を足したら、
    惚れ薬になるかしら?

    バレンタイン。

    どうせ渡すなら、
    好きな気持ちだけでは足りないの。

    あなたを落とせる毒のような
    チョコを作りたい。

    1つだけ、チョコの中に
    小さなフェーヴを入れる。

    「あなたが最初にこのチョコを手に取ったなら、あなたは私に惚れ込むの」

    そんな魔法の言葉を囁いて、
    丁寧にリボンをかける。

    バレンタイン。

    届けられるのは、
    可愛い想いだけじゃない。

    愛と独占欲と笑顔の贈り物。

    さぁ、受け取る準備はいいかしら…?


    お読みいただいて、ありがとうございました。本作は風まかせ文芸部さんの企画に参加しております。


    子どもの頃は、どうして女の子から渡すのが先なんだろう、と緊張と不安でドキドキしていました。

    大人になった今、「女性から魔法をかけられるイベント」だと思うと、それはそれで、別の意味でドキドキしますね。

     
     

    水玉

     
     
    日々の中にこぼれる思いや、 創作短編・被虐体験を綴っています。 苦みのあるブラックコーヒーのような記憶と、 甘さの残るカフェラテのような物語を、 言葉にして灯しています。 ★シンスケ@筆先案内人さんの「無茶ブリ道場」で銀賞をいただきました。

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