
ロマンスが足りない
アマノ文筆クラブの企画参加作品
最近、ChatGPTに言われた。
「ロマンスが足りない」と。
ロマンス?
もう遠い昔の記憶の中に、しまい込んだままだ。
ロマンス。
ああ、いい響きだ。
韓国ドラマで、疑似ロマンスは経験済み。
しかし現実には、ロマンスはない。
確かに——
ロマンスが足りない。
そこで私は、ロマンス発掘の旅に出ることにした。
まずは、いつものコンビニへ。
雑誌をめくると「ロマンス発見」という文字が目に入った。
おっ、これか。
そう思って手に取ってみたが、どうやら私の探しているロマンスとは違った。
仕事中はロマンスを引き出しの中にしまい、
そのまま忘れてしまった。
仕事帰り、いつもの道。
いつも立っていたガードマンさんがいない。
工事も終わっていた。
所作の感じのよい人だった。
優しい笑顔が、もう見れない。
その場所を通り過ぎながら、
ふと心の中に秋風が吹いた。
もしかしたら——
これが、ロマンスの欠片なのかもしれない。

アマノ文筆クラブのお題に書かせて頂きました。
お題をありがとうございます。