
【無料配布】Illustratorで漢字にルビを振るスクリプト「ルビ振りprototype_SAJ」
Illustratorで、漢字の上にルビ(ふりがな)を振れるスクリプトを作りました。無料で配布しています。
Illustratorには、InDesignのようなルビ機能がありません。そのため、小さい文字を1つずつ作って、手で位置を合わせている方も多いと思います。このスクリプトを使えば、文字を選んで読みをクリックしていくだけで、ルビが漢字の真上に揃って配置されます。
できること
漢字を含む文字を選んで実行すると、漢字ごとに読みの候補が出ます。クリックで選んでいくだけで、ルビが文字の真上に配置されます。
実行前

実行後

漢字ごとに読みの候補を表示(約12,000字の音読み・訓読みを内蔵)
「今日→きょう」「大人→おとな」のような熟語の読みにも対応
「がっ(促音)」「びと(連濁)」など、熟語で音が変わる読みも候補に表示
選んだルビはその場でアートボードに表示され、確認しながら進められる
ルビのサイズは2.5ptからpt単位で指定
横組み・縦組みの両方に対応(縦組みでは文字の右側に配置)
字面(文字の見た目の形)を基準に、漢字の中央に揃えて配置
ダウンロードとインストール
この記事の最後にあるダウンロードリンクから、「ルビ振りprototype_SAJ.jsx」を入手してください。
すぐに使う場合
Illustratorでファイルを開く
「ファイル」メニュー →「スクリプト」→「その他のスクリプト…」を選ぶ
「ルビ振りprototype_SAJ.jsx」を選んで開く
毎回メニューから使う場合
「ルビ振りprototype_SAJ.jsx」を、Illustratorのスクリプトフォルダに入れます。Illustratorを再起動すると、「ファイル」→「スクリプト」の一覧に表示されます。
Mac:アプリケーション › Adobe Illustrator(バージョン名)› Presets › ja_JP › スクリプト
Windows:C:\Program Files\Adobe\Adobe Illustrator(バージョン名)\Presets\ja_JP\スクリプト
使い方
文字を選んでスクリプトを実行し、先頭の漢字から順に読みをクリックしていきます。選んだルビはすぐにアートボードに表示されます。

文字を選択する:文字ツールで、ルビを振りたい範囲をドラッグして選択します。テキストオブジェクトごと選択すると、その中の漢字すべてが対象になります。
スクリプトを実行する:ダイアログが開きます。いま選んでいる漢字は、「今日は快【晴】で良い天気」のように【】で囲んで表示されます。
読みをクリックする:候補の一覧から読みをクリックすると、ルビが配置されて次の漢字に進みます。
熟語の読みは「今日 → きょう(熟語)」のように一覧の上のほうに出ます。選ぶと2文字分まとめてルビが振られます。
候補にない読みは「直接入力」に入力します。横のプルダウンで対象の文字数を選んで「決定」を押してください。
ルビが不要な漢字は「この漢字は振らない」で飛ばせます。
間違えたら戻る:やり直したいときは次の方法があります。
「← 1つ戻る」:直前の1つを取り消します。
「決まったルビ」の一覧をクリック:その漢字から選び直します。
「最初からやり直す」:すべて取り消します。
配置する:最後の漢字まで決まったら「配置」を押して確定します。「キャンセル」を押すと、表示中のルビはすべて消えます。
ダイアログが文字に重なって見えにくいときは、ダイアログのタイトル部分をドラッグして動かしてください。
設定項目
設定を変えると、表示中のルビにもすぐ反映されます。設定は次回の実行時にも引き継がれます。
項目
内容
ルビのサイズ
「親文字の半分」または2.5〜48ptから選択。欄に数値を直接入力することもできます
親文字との間隔
ルビと漢字のすき間(pt)。0にすると字面に接します
均等配置
ルビが漢字より短いとき、漢字の幅に合わせて字間を広げます
グループ化
配置した後、親文字とルビを1つのグループにまとめます
ルビのフォントと色は、親文字と同じものが使われます。
注意点
ルビは、親文字とは別のテキストオブジェクトとして作られます。親文字を後から修正しても追従しないので、ルビを削除して振り直してください。
回転や変形をかけたテキストには対応していません。
複数行のテキストやエリア内文字では、まれに文字の位置を正しく取得できず、エラーになることがあります。その場合は、ルビを振る部分を単独のポイント文字にすると確実です。
連結(スレッド)されたテキストには対応していません。
動作確認環境:Adobe Illustrator(Mac版)
使用は自己責任でお願いします。大切なデータは、実行前に保存しておくことをおすすめします。
クレジット・ライセンス
漢字の読みデータ:KANJIDIC(© Electronic Dictionary Research and Development Group)を元に作成しています。このデータ部分は CC BY-SA 4.0 で提供されます。
熟語の読みデータ:常用漢字表の付表などを元に作成しています。
スクリプトの再配布・改変は禁止します。ただし、スクリプトに内蔵している漢字の読みデータ部分は、上記のとおりCC BY-SA 4.0です。
ダウンロード
使ってみて「便利だった」「作業が楽になった」と感じていただけたら、記事のチップで応援していただけるとうれしいです。今後のスクリプト作りや改良の励みになります。
不具合やご要望があれば、コメントで気軽に教えてください。