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Photo byasasa888

ブレる死生観(戯れ言)


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    「彷徨う」事と「迷子」は違う……
    とぼんやりと考えている。

    「迷子」には辿り着く目的地があって、其処へ向かっている。もしかしたら、さっきまで手を繋いでいた人も居たかもしれない。「はぐれる」と言う意味も含まれている…

    「彷徨う」には、最初から目的地はない。行く宛もないまま、自分の意思で歩き回っている。

    じゃあ、今の私は迷っているのか?彷徨っているのか?

    目的地はない。

    あぁ、でもあるとすれば、それは死だ。

    川端康成は死んだ。
    芥川龍之介は死んだ。
    太宰治は死んだ。
    三島由紀夫は死んだ。

    この中では太宰治が一番好きだ。五回の自殺を繰り返し、最期に愛人の富栄と入水自殺をはかって、やっと目的を達成した。
    女関係にだらしなく、不健康で稼ぎもない。流行作家になれたと思ったら自ら破滅していく…
    世間からしたら、無類のダメ男の筈なのに、何故か魅力を感じてしまう。
    そこには三島由紀夫のような政治への真念もなく、芥川龍之介のような研ぎ澄まされた感性もない。
    ただ、だらしなく女に溺れ、結核の治療もせずに吐血を繰り返し狂っていく。
    あぁ、この最たる狂気よ。
    ポジティブなどと言う言葉は太宰の一生には、存在しない。川が流れるように、風が吹いたら柳の枝が揺れるように、自然に身を任せ堕ちていく。

    高村光太郎のように一途に女を愛することもなく、宮沢賢治のようにサウイフモノ二 ワタシハナリタイなどとは決して言わない。

    自然に身を任せていた筈なのに、そこだけは切り取られたかのように意思をもって行われた。
    いや、それも流れに身を任せただけだったのか。

    私は死ねないのなら、生きてみよう。
    いつかは必ず辿り着くから。

    彷徨って、彷徨って、彷徨った先に灯りが見えてくるかもしれない。今は彷徨っているだけだけど、そのうち迷っていることになるかもしれない。



    アイスコーヒーの氷が溶けていく…





    #なんのはなしですか



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    そっちへ行ってはダメと…
     
     

    sanngo

     
     
    最愛の夫を亡くして7年。植物人間だった夫の介護をして7年半。その間に、沢山の人々に助けられました。だから、私に逢う全ての人々を大切に。 「ありがとう」の感謝の心で生きていきたいです。 でも書く物はミステリーが多いです(笑)

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