
美容院での「私に似合うようにしてください」は戦国時代でも通用するのか
大河ドラマ『豊臣兄弟!』を見ていたら、お姫様カットの吉岡里帆ちゃんが出てきた。
可愛い。
「どんぎつね」といい、
吉岡里帆ちゃん何の格好をしても可愛いなぁ。
そんなことを思いながら見ていたら、ふと気づいた。
大河ドラマのお姫様、
みんな同じような髪型じゃないか?
もちろん時代や身分によって違うんだろうけど、現代人の私からすると、選択肢がずいぶん少なく見える。
今だったら美容院に行って、
「この人みたいにしてください」
と、インスタの写真を見せたりする。
ヘアカタログを見ながら、
「これにしようかな」
なんて選んだりもする。
私は美容師さんに写真を持っていくのがちょっと恥ずかしくて、結局、
「私に似合うようにしてください」
と、餅は餅屋スタイル(ただの完全お任せ)にしてしまうのだが…。
本当は、松嶋菜々子さんになりたいのに!
では、戦国時代はどうだったんだ?
インスタもない。
ヘアカタログもない。
「この髪型、流行ってますよ」と教えてくれる人はいたのか?
もしかして、めちゃくちゃ可愛いお姫様がインフルエンサーみたいな存在だったんだろうか。
「あのお姫様、最近あの髪型にしたらしいよ」
↓
「え、かわいい。私もあれにしたい」
↓
「都では今、あの髪型が流行っているらしい」
↓
地方へ伝わる。
……みたいな。
これ、普通にただの口コミである。
戦国時代の美容トレンド、口コミだけで全国を駆け巡っていたのだろうか。
そもそも美容師さん的な人はいたのか?
今なら、
「今日はどうします?」
「前髪どうします?」
「ちょっとレイヤー入れます?」
なんてカウンセリングがある。
戦国時代のお姫様も、
姫「今日はいつもより軽めを所望する」
美容師「御意」
姫「顔まわり、ちょっと動き出したいぞよ」
美容師「姫様、それはお家柄的に難しいかと」
二人「……」
戦国時代、自由な髪型を選ぶにも命懸けである。
それとも、
「お姫様の髪型はこれです」
と、フォーマットが決まっていたのか。
もし私が戦国時代のお姫様だったら、
「ちょっと人と違う髪型にしたいんですけど……」
と言った瞬間、
「おやめください! お家柄に関わります!」
とか言われそうである。
でも、綺麗な人はいいよ。
何をしても綺麗だから!!
私みたいな無個性寄りの人間は、髪型くらいで個性を出させてほしい!!
もし今、突然「あなたは戦国時代のお姫様です」と言われたら、皆さんどんな髪型で生きていくんだろう。
そして、ここからさらに気になってきた。
そもそも、髪の毛どうやって乾かしてた?
ドライヤー、ないな。
ヘアアイロンもない。
手ぬぐいで水分を拭いて、うちわでパタパタするのか。
自然乾燥なのか。
ちょっと想像してみてほしい!
お風呂上がり。
びっしょびしょの長い髪を抱えたお姫様。
召使がうちわで、
「姫様、もう少しでございます」
とパタパタしている。
でも一向に乾かない。
姫「まだか?」
召使「まだでございます」
姫「……」
髪を乾かすだけで一日が終わる。
冬は、さらなり!
髪を乾かさずに寝たら、頭から風邪を引きそうになる。
しかも、あのお姫様カット。
髪、めちゃくちゃ長い。
あれ、寝るときどうしてたんだ。
下敷きにならない?
寝返り打ったら絡まらない?
朝起きたら、ものすごいことにならない?
姫「昨日の夜、寝返りを打ったら髪が首に巻きついてのう……」
召使「姫様、今日は結い方を変えましょう」
とかあったんだろうか。
そして雨の日。
今日は雨だったせいで、私の髪は湿気で暴れている。
え、見たい?(遠慮します)
年齢を重ねてきたせいか、エイジング毛もいつも以上にエイジングしている。
これが戦国時代だったら、どうなっていたんだ。
チリチリになってきたら、何かをベタベタ塗って上から押さえつけるのだろうか。
わからない。
全く見当がつかん!!
ここまできたら、
化粧事情も気になってくる。
お白いって、あれでしょ?
オシロイバナの白い粉でしょう?
……違う?
小学生の頃、通学路に咲いていたオシロイバナの種を潰して、
「うわ、白い!」
って顔に塗って遊んでたんだけど。
あれは何だったんだ。
そもそも、あの白い粉を顔に塗って、汗かいたらどうなるんだ。
雨の日は?
顔かゆくなったら?
こすったら取れる?
……。
もういい。
これ以上考えたら、戦国時代の美容事情だけで一日が終わる。
私は今月も美容院で、
「私に似合うようにしてください」
と丸投げしよう。
ドライヤーもあるし。
現代に生まれて、本当によかった。