
こじゃれた街軽井沢
そして私は軽井沢へ出発した。
実は前日仙台ではジャズフェスが開催されており、私は好きな祭の一つなので、ぶらぶらと定禅寺通方面を歩いていたところ、大きな音で耳がやられてしまった。
少し前から内耳の水ぶくれ(自律神経の乱れによる)で、耳閉感やめまいふらつきが出ていて薬を飲んでいた。
だいぶ良くなってきたな、というその頃にまた爆音で調子が悪くなった。
慌てて残っていた薬を飲んでみたけれど、ちょっと怪しかった。
耳って本当に大事だ。
外からは分かりにくいけれど、こんなに体にも気持ちにも影響する。
わくわくする気持ちと耳の不調による不安(これ以上悪くならないと良いが)の両方を抱えながら東北新幹線はやぶさに乗りこんだ。
大宮で新幹線「あさま」に乗り換え。
この新幹線乗り換えも非日常体験だ。駅の売店で見たことのないバージョンのちいかわを見るのもまた味わいがある。
新幹線ホームで聴く女性のアナウンスの独特の抑揚をつけたアナウンスにも風情を感じた。
窓から見える風景もいつもと違う。
あれはぶどう畑かな?とか、
トランヴェールが青森県の美術館特集をしていたから、持ち帰ることにしたり。
あっという間に軽井沢到着。
仙台ー大宮、大宮ー軽井沢は本当にあっという間。
寝ている暇もない。
あさまからホームに降り立って、私はすぐ気づいた。
軽井沢で降りる人々が、老若男女、皆どこか洒落ていたのだ。
服装、お化粧、持ち物、どこかが洒落ている。
東北の田舎出身(厳密に言うと青森の村出身)の私は、意外とそういうところに敏感だ。
ただならぬ洒落感が、ホームから改札へ向かう人の波の中からも感じられた。
改札を出てすぐに、駅に隣接した、自然にあふれる巨大な商業施設(平屋建てだから何だか広々した感じ)をぶらぶらすることにした。
まだ開店前のお店が多かったが、雄大な自然と、高級ブランドのお店がずらりと並ぶエリアの不思議な融合を感じながら歩いた。
犬も多いことに気づいた。犬までこじゃれていた。
大きな樹のそばのベンチで休んだりした。
生えている樹もいつも見かける樹と少し違う。遠くに来た感じがした。

エイリさんらと合流して、諏訪神社へ徒歩で向かった。
実はこの時、身体が少しだけふわふわしていた。
なぜならば、その日が楽しみ過ぎて、前の晩はあまり眠れなかったから。
寝不足や自律神経の乱れは耳に直でダメージがある。
けれどもせっかくの楽しい日なので、体調のことはあまり言わないようにしようと思った。(少しは言ったかも知れないけれど)
曇り空の下で、私たちは道中をきょろきょろしながら歩いた。
なるほどこれが軽井沢の雰囲気か。
これまで訪れた、どことも同じじゃない雰囲気だった。
やはり、YouTubeやテレビの旅番組ばかり見ていたのでは分からない体感がある。
それがその土地の空気を感じるってことだ。
それが面白いから旅はいいな、と思う。
びっくりすることに、諏訪神社近くになったら少しずつ晴れてきた。
つづく。。。