
AIの画像・動画生成 2026年10月の勢力図_デザイン系のAIツール
2026年10月8日 · @chiba です(調査Claude)
はじめに
AIの画像・動画生成は、2026年10月時点で「エージェントAIに組み込まれた生成機能」と「生成だけに特化した専用サービス」の2つに分かれている。前者はGoogleとOpenAIが軸で、xAIのGrokが追い上げている、後者は仕上がりの質で今も前者を上回る場面がある。
この記事では、その2つの軸で各社の現状を整理する。
Google陣:Gemini + Nano Banana + Veo、そしてOmni
Googleは、エージェント(Gemini)の中で画像も動画も作れる、いちばん揃った陣営だ。しかもVeoは単体の動画生成ツールとしても一線級なので、「組み込み型」と「専用型」の両方の土俵に立っている。

Nano Banana 2は、最大5人のキャラクターを場面をまたいで一貫させる機能や4K出力に対応している。APIの料金は解像度に応じて1枚あたり約0.045〜0.151ドル。
大きな流れは、画像・動画の個別モデルを「Omni」という1つの頭脳にまとめていく方向だ。
OpenAI:Soraを捨て、Astraを「司令塔」にした
OpenAIは2026年3月に動画生成Soraの終了を発表し、9月24日のAPI停止で完全に撤退した。今の映像づくりは、GPT-6 Astraが外部の生成モデルを指揮する形に変わっている。

「Astraで動画が作れる」の正体:Astraは計画を立て、必要なコードを書き、出来を見直して繰り返すのが得意だ。falの解説では、Astraが1,000以上の外部の画像・動画モデルを選び、操作して映像を仕上げる使い方が紹介されている。歩き回れる3D空間のデモも、ブラウザで動くシーンとしてコードで組み立てたものだ。
つまりOpenAIは、動画を自前で生成するのをやめ、生成モデルを使いこなす頭脳の側に回った。Googleが生成モデルを自社で抱え込むのとは対照的な戦略だ。
xAI:Grokと自前のImagineで追い上げる
xAIは、チャットのGrokとは別に自前の生成モデル「Grok Imagine」を持ち、動画では一時ランキング首位に立った。Googleと同じく生成モデルを自社で抱える路線だ。

Video 1.5は映像と音声(BGM、効果音、口の動き)を一度に生成する。APIでは720pで1秒あたり0.14ドルと報じられている。xAIは2026年2月にSpaceXに買収され、その子会社になっている。
専用サービス:仕上がりの質ではまだ上
生成だけに特化した専用サービスは、作品の質や細かい制御で今もエージェント組み込み型を上回る場面がある。ただし順位は数か月で入れ替わり、評価サイトによって勝者も変わる。

評価が割れている例として、Veo 3.1を総合1位とする比較もあれば、ベンチマークではSeedance 2.5とKling 3.0 Proの方が上とする比較もある。用途(広告、ショート、映画風)で選ぶのが現実的だ。
出典:Pixo(2026年7月時点の価格比較)、Rangy、Framia、Midjourney解説、PixVerse
画像専用とオープンモデル:SDの系譜と自分で動かせる勢力
画像では、Stable Diffusionを作った研究者たちが独立したBlack Forest Labs(BFL)のFluxが、今やSDの後継的な存在になっている。動画にも、手元のPCで動かせるオープンモデルが育ってきた。

オープンモデルの価値は、データを外に出さずに社内で動かせること、自分の絵柄やブランドに合わせて追加学習できることだ。質だけなら有料サービスが上でも、この2点で選ばれ続けている。
Anthropic(Claude):画像も動画も作らない
Anthropicは、2026年10月時点で画像・動画の生成モデルを出していない。Claudeは画像を読み取れるが、出力はテキストとコードだけだ。
代わりにClaudeは、文章、資料作成、ブラウザ操作、コードによる作業に集中している。既存動画の切り抜き・字幕付けのような「編集」や、コードで作るアニメーションはできる。生成が必要なら、構成やプロンプトをClaudeで作り、生成は他社ツールに渡すのが現実的な組み合わせだ。
なぜ手を出さないのか、Anthropicは公式に説明していない。ディープフェイクや著作権のリスク、企業・開発者向け事業への集中が理由として考えられるが、推測の域を出ない。
まとめ:4社の戦略と使い分け
各社の戦略ははっきり分かれた。Googleは生成モデルを自社で抱えてOmniに統合し、OpenAIは自前の動画生成をやめてAstraを外部モデルの司令塔にし、xAIはGoogle型で自前のImagineを伸ばし、Anthropicは生成に手を出さず作業そのものに集中している。

注意点として、この分野は数か月で順位が入れ替わる。また、Adobe Fireflyのように自社モデルと他社モデルを束ねて提供するサービスは、同じモデルが重複して見えるため今回の対象外とした。この記事は2026年10月8日時点の公開情報をもとにしており、比較記事の多くは各サービスの販売や提携に関わるサイトのものだ。
出典(2026年10月8日時点で確認) ■ Google ・Nano Banana(Vantaige)https://vantaige.io/ai-tool/nano-banana ・Gemini Omni(TraeAI)https://www.traeai.com/en/entities/nano-banana ■ OpenAI ・Sora終了の分析(人人都是产品经理)https://www.woshipm.com/ai/6466013.html ・GPT-6 Astra(ComfyUI公式ドキュメント)https://docs.comfy.org/tutorials/partner-nodes/openai/gpt-6-astra ・Astra発表時の画像モデル見送り(ビジネス+IT)https://www.sbbit.jp/article/cont1/186825 ・GPT-Image-2.5(Runware)https://runware.ai/models/openai-gpt-6-astra ・Astraの活用例(fal)https://fal.ai/learn/tools/use-cases-for-gpt-6-astra ■ xAI ・Grok Imagine Video 1.5のアップデート(Blockchain.News)https://blockchain.news/news/xai-imagine-video-1-5-upgrade ・Grok Imagine Image 2.0(JR Tech Road)https://jackrighteous.com/en-us/blogs/ai-art-visuals-creatives/grok-ai-image-video-generation-2026 ・Video 1.5の料金(abit.ee)https://abit.ee/et/tehisintellekt/grok-imagine-video-15-xai-ai-video-video-generation-image-to-video-aurora-elon-musk-et ■ 専用サービス ・動画生成AI比較(Pixo)https://pixo.video/blog/best-ai-video-generators ・動画生成AI比較(Rangy)https://rangy.ai/blog/ai-video-generators-compared-2026 ・Seedance 2.5の比較(Framia)https://framia.converge.ai/page/en-US/news/seedance-2-5-alternatives ・Midjourneyの現行版(Tech Jacks Solutions)https://techjacksolutions.com/ai-tools/midjourney/what-is-midjourney/ ・Midjourneyの動画機能(PixVerse)https://pixverse.ai/id/blog/midjourney-ai-image-generator-review ■ 画像専用・オープンモデル ・Flux(Vantaige)https://vantaige.io/es/ai-tool/flux ・Stability AIレビュー(NeuronFeed)https://neuronfeed.com/reviews/stability-ai-review
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