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【嫌われる勇気】①

    アドラー心理学の本【嫌われる勇気】を読んだ。
    気づいたことを書き残す。
    第1回【P26:すべてが】

    ────────


    【1】哲人のセリフ

    さて、もしもあなたのおっしゃるように、
    あまねく人の「現在」が、「過去」の出来事によって規定されるのだとすればおかしなことになりませんか?
    だってそうでしょう、両親から虐待を受けて育った人は、すべてがご友人と同じ結果、
    すなわち引きこもりになっていないとつじつまが合わが合わない。
    過去が現在を規定する、原因が結果を支配するとは、そういうことでしょう。


    【2】私の問題意識

    哲人のセリフで、太字の
    ・《すべてが》
    ・《つじつまが》
    に疑問を感じた。

    【3】強引な一般化

    物理学なら

    物理学なら、《すべての現象が物理法則に従う》。
    しかし、哲人と青年の対話は、
    《虐待》と《ひきこもり》の因果関係
    である。

    虐待は様々

    子ども時代に受ける虐待・体罰・イジメには、様々な種類がある。(※1 子ども家庭庁の定義)
    程度も異なる。

    また、本人の才能・興味次第では、ひきこもりにならずに、社会生活を送れる。
    児相が保護することもあり、治療を受ける。
    虐待防止法(2000年)以前だと、
    保護されずに大人になった人が多い。
    (当然、治療を受けていない)

    その場合であっても、
    ・精神安定剤を飲みながら
    ・ヘビースモーカー/過食症/ギャンブル/風俗通いなど
    ・我が子を虐待していたり(次節)
    ・会社の部下にハラスメントしたり
    によって、かろうじて、社会生活を維持している。
    すべてが、ひきこもりになるわけではない。
    すべてが、ひきこもりにならなくても、変ではない。


    放送大学:大山教授

    大山教授は、放送大学印刷教材の中で、
    【虐待を受けた人すべてが、自分の子どもを虐待するわけではない。
     虐待を受けた人が自分の子どもを虐待する割合は、3割にすぎない】
    と、述べている。
    つまり、
    【虐待を受けた人の3割が、自分の子どもを虐待する】

    【1】で哲人が、
    【両親から虐待を受けて育った人は、すべてがご友人とひきこもりになっていないと】
    は、【すべて】ではない。


    強引かつ◯◯な論理

    色々な人生があるのに、ディテールを無視して、
    《虐待をうけたら、すべてが、ひきこもりにならないと、つじつまが合わない》
    は、強引かつ幼稚な論理(※2)

    青年を論破したいのだろうが、
    【虐待】についての知識が浅すぎる。
    アドラー心理学が真理かどうか以前に、議論が幼稚過ぎる。

    哲人は、幼稚。
    ディベート初心者か?

     

    【4】論破された青年

    哲人は、幼稚。
    だけど、【論破された青年】も情けない。



    脚注

    ※1 子ども家庭庁の定義



    ※2 強引な一般化


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