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Photo byagog_column

遠い花火の音|風まかせ文芸部

     日暮れの熱気のなか、汗をかきながら二人で帰っていた。
     河川敷に差し掛かると、ユメカはペットボトルを片手にしゃがみ込んだ。

    「お盆は親と泊まることになるけど、ナオトはどうするの?」
    「俺は仕事もあるしな。ユメカはゆっくりしてきたらいいさ」

    遠い花火の音が聞こえてくる。

     ナオトは、線香花火を不安そうに握りしめていた幼いナナの顔を思い出した。
     離婚してから、ナナには随分会っていない。

    ナオトは立ち止まり、音のする空を見上げた。

    #風まかせ文芸部
    #遠い花火の音


     
     

    kanata

     
     
    hps/ 青色がすき。浮かんでくる言葉を詩に書いています。うつ病はきつかったけど、学びはあると思っています。

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