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急性カーテンコール中毒

     仕事は簡単でした。渡された番号に電話して「◯◯様でいらっしゃいますか。こちらキュウセイ・カーテン・コールセンターと申します。ご案内がございます」一気にまくしたてるのです。たいていうまくいきません。見知らぬ番号に警戒して誰も通話に応じないし仮につながっても「要らないよ!」と切られてしまいます。

     でもこんなことがありました。
    「ハイ、◯◯です。今ちょうど取り込み中なんです。ごめんなさい。折り返しこちらからお電話いたしますね」
    思いがけず明るい口調で丁寧に応答されたのです。でも相手の背後から聞こえる声に私はハッとしました。『イッキ、イッキ!』

    「いけません!飲まないで!」

    思わず叫んでいました。そうです。私は掟を破りました。急逝カーテンコールセンターはお客さまの急激な人生の幕引きをお知らせするのが仕事だったのに。

     今の旦那と出会うキッカケとなった旧姓シニガミキョウコの以前のアルバイトの話はいつもカーテンコールがかかった。

    410字

     で、なぜステージにいるのかって? 彼がいつも市役所の方から来た還付金の話に丁寧に対応しているからに他ならない。


    前作は長過ぎで形式もSSでなかったので再度

     
     
    短編小説、エッセイなど。一日一更新を目標にショートショート、54字、などを書きます。 #毎週ショートショートnote #シロクマ文芸部 #54字の物語に参加中です。

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