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Photo byktamago

おとぎ話診療所 ①

     かにむかしをご存知ですか。いろいろありましたがもう昔の話です。

     ある日カニのところにサルが現れました。
    「近所に診療所ができたよ。万が一キミがオニギリで食中毒になっても、柿アレルギーで訴えられても、ボクが蜂や臼に暴行されても、もう安心というものだね」
    カニとサルは過去を水に流し手を取りあいます。
     ですが診察を受けるためには健康保険に加入しなければなりません。毎月の給料から保険料が引かれます。お安くありません。サラリーマンなら会社が一部負担してくれるのですが。試しにのぞいてみると大勢の患者さんが待合室にひしめいています。順番が来ると先生はよく見ないで「頭痛、発熱、咳」とキーボードを叩いてプリンターが吐き出した大量の処方箋と請求書を渡すのでした。
     カニの息子が現れます。
    「父さん、カキノタネを売って儲けた金で予備校に通ってとうとう医学部に合格したよ」
    「よくやった。さすがうちの息子だ」
    ポストには介護保険料納付書が届き、

    410字

    厚生労働大臣がサルなのがやはり少々気になります。


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