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Photo byaokikendi

警察県 ①

    「今日からみなさんの仲間になる県くんです」先生に紹介されて神経質に八重歯をちらつかせたアイツ。なんだか初めて会った気がしなかった。
    「席は右から三番目のそこ」示されたのはボクの隣だった。教室内に静かな緊張感がみなぎる。
    「よろしくね、キミもご家族の都合でここに来たの?」

     その夜パパとママが話しているのを偶然きいてしまった。
    「サツのイヌが紛れ込んでやがるって話だ」「やばいじゃん」大人の話はよくわからない。父さんたちは信者だけで新しい県を作るらしい。でもそんなプランはボクが考えても無理があるよ。次の日思い切ってクラスメートに呼びかけた。
    「大変だ。親たちがとんでもないことを企んでいる。ボクらで阻止しないと」
    誰も動かない。県くんが口を開いた。
    「悪いけど、ここにいるキミ以外は全員警察関係者の子女だ」


    『本日県内のペットスクールで一時的にペットたちが拘束される騒動がありましたが優秀な警察犬県くんのおかげで即座に鎮圧されました』

    410字


    その後潜入カルト信者警官らにより県は国からの独立を果たしたという。


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    短編小説、エッセイなど。一日一更新を目標にショートショート、54字、などを書きます。 #毎週ショートショートnote #シロクマ文芸部 #54字の物語に参加中です。

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