
#1537 顔
アメリカ一六代大統領リンカーンに、〝 Man over forty is responsible for his face〟(人間、四十過ぎたら自分の顔に責任を持て)という有名なことばがあります。
年齢を重ねると、顔つきが変わる。
若い頃は、生まれ持った顔立ちの影響が大きい。
しかし、長い年月を経るうちに、
その人が何を考え、
どんな人と関わり、
どのように生きてきたかが、
表情や雰囲気ににじみ出るようになる。
ココ・シャネルも同じようなことを言っている。
「20歳の顔は自然からの贈り物。30歳の顔は人生が形づくるもの。そして50歳の顔は、自分でそれにふさわしくならなければならない。」 
もちろん、
顔つきだけで人間性を判断できるわけではない。
それでも、日々の考え方や人への接し方が、
自分の雰囲気を少しずつ
形づくっていくのは確かだろう。
不満ばかり口にしていれば、
物事の悪い面ばかりが目につくようになる。
人の欠点ばかり探していれば、
他人を見る目も厳しくなる。
一方で、感謝を忘れず、
人の話に耳を傾け、
自分の未熟さを認めながら生きていれば、
その姿勢は自然と表情や言葉に表れてくる。
今の自分の顔は、
これまでの生き方の積み重ね。
そして、これからの顔は、
今日からの生き方で変わっていく。
年齢を重ねることを、
ただ老いることにしたくはない。
経験を重ねるほど、
穏やかに、誠実に、
深みのある人間になっていきたいものだ。