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How comeの由来:Genius英和とロイヤル英文法は正しいか

    How come I didn' see that! 「どうしてこれに気づかなかったかな!」

    The Grapes of Wrath, Chapter 12

    スタインベックの『怒りの葡萄』を引くまでもなく、
    How come … ? は Why という意味でふつうに使われるのでありますが、
    なんで疑問文の語順にならないのか?
    というのが、かねてからの疑問。

    Genius英和には

    How does it come about that … に由来

    とあり、さらにロイヤル英文法にも

    How did [does] it come about that … の省略からできた表現で、驚きを表す

    とあるんでありますが、
    辞書も文法書も、出典を明らかにした用例がないと信用できない
    疑い深いワタクシとしては、
    そういう表現を(辞書と文法書以外で)実際に見たことがないので
    どうにも納得がいかず。

      *  *  *

    そこへもってきて、
    シャーロック・ホームズ(19世紀)にこういうのを発見。

    How comes it that he is unknown?

    The Adventure of the Greek Interpreter

    How comes it that none are brought to justice?

    The Valley of Fear

    接続詞の that を省略して、
    it と s が消えれば、まさしく How come じゃん!

    さらに遡って、17世紀のジョン・ミルトン。

    How comes it to pass, that … ?

    という表現を複数発見。
    これこそ、ご先祖様なんじゃない?

      *  *  *

    そもそもゲルマン系の言語では、
    疑問文は「動詞→主語」という語順で、
    英語もかつてはそうだった、ということを考えると、

    How comes it to pass, that
    ↓
    How comes it that
    ↓
    How come

    という流れは、
    じゅうぶん考えられるんじゃなかろうか。
    (そういうことを言ってる人は見たことないけど)

      *  *  *

    ちなみに『怒りの葡萄』は、
    邦訳(大久保康雄訳)が酷すぎるので
    (東北弁をナメてる「ズーズー弁」に終始してて不愉快千万)
    いつか原書で読もうと思って積ん読してあるんでありますが、
    果たして読むのはいつになるやら・・・・・・


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