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Photo byhoshimeguri1984

惑星総転居【毎週ショートショートnote】

    「あっ、オーナーどうしたんですか?たそがれちゃって」

    歩道橋の上で夕焼けを見ていた太陽系ビルのオーナーに、そこに通りがかった部長が声をかけた。

    「部長、いやあ、ちょっと悩んでて」

    「どうしたんですか?僕で良ければ話を聞きますよ」

    「ありがとう。だけど、話したところでもうどうしようもないことなんだけどね」

    「何でも話してみてください。僕にできることがあればなんでもしますよ」

    「そっか……実は私の所有している太陽系ビルが立ち退きになったんだよ。今進めている再開発でひっかかって収用になるんだよね」

    「えっ、じゃああのビルなくなんですか?」

    「そうなんだよ」

    太陽系ビルは水星から海王星までの名前がついたスナックが入っていた。それを聞いて目を丸くした部長は声を裏返しながら言った。

    「僕はすべての店の常連だったんですよ!」

    「実はもうみんなスナックのママには転居してもらう旨は伝えてあるよ」

    「えええ、これはもう『惑星総転居』やーーーん」

    「……」


    (410字)


    たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。

    ※「惑星総転居やん」を言わせるためのショートショートです。


    *この記事は、以下の企画に参加しております。


     
     
    小説を書き始めたいと考えた男性51歳。小説書き方本等で独学で勉強中。書きたいことは頭の中にいろいろあります。公募してみたいと思っているがまだまだ全然の人。

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