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Photo bymamma_go

月夜の寝ぐせ【毎週ショートショートnote】

    「まるで太陽の横顔ね。星屑のそばかすも嫌いじゃないわよ。だけど、『月夜の寝ぐせ』は直してきなさいよ。小麦の聴衆があなたを笑うわよ」

    彼女はそう言うとすぐに、ふっと消えた。

    彼女は僕だけにしか見えない。

    彼女は彼女にしか見えないものを、僕に伝える。

    彼女の言うことは、いつも、なんだかよくわからない。

    けれども、すごくわかるような気がするときもある。

    晴れていると思うと、すぐに雨が降ったり、雨が降ってると思ったら、すぐに晴れる。

    そんなときによく彼女は現れる。

    つまり、彼女の言葉は虹なのだ。

    だから、僕が泣き止むと消えてしまう。

    僕が彼女に会いたくてわざと泣いても、彼女は現れない。

    だけど、どうしても会いたくて、月夜の夜に寝ぐせをつけて、星屑の海岸に来た。

    僕は待った。彼女が来るのを。

    もう来ないかな。

    もう帰ろうかな。

    そう思って、月夜が輝く空を見上げたとき、彼女が現れた。

    「月夜の寝ぐせは直しなさいって言ったでしょ」

    それは奇跡のムーンボウ。


    (410字)

    たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。

    ※おそらくこれはポエムではありません。そして、ピンとこない比喩はもはやクイズなのです。


    *この記事は、以下の企画に参加しております。


     
     
    小説を書き始めたいと考えた男性51歳。小説書き方本等で独学で勉強中。書きたいことは頭の中にいろいろあります。公募してみたいと思っているがまだまだ全然の人。

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