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Netflix『ダウンタイム』 ほぼ全シーンの視聴メモを書いたら見えてきたこと

    自分のnoteのダッシュボード(全期間)を見ても、アップしてから4日ほどで一気にここまで来ている『ダウンタイム』の記事。

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    ちなみに歴代10位に4日でランクイン

    すげなぁ。


    それはさておき。
    その『ダウンタイム』について、各話ごとに細かい部分を拾ってみました。初見エントリにまとめるには雑多すぎる、素朴な感想などの部分。

    当然ながら本記事はネタバレというか、具体的すぎるので「超ネタバレ」となります。

    あ、AIではなくすべて自筆の文章です!(というか、自分のテキストはすべてそう)


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    episode_1 アプデの神

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    ・最初が救急搬送のシーンから始まる。美容整形がテーマの物語として観始めると、妙に怖い、ものものしい印象を受ける。
    ・次々にインサートされるカットは、スマホやSNSの画面などがほとんど。あとは街中のビルボードやサイネージ。救急搬送のシーンと並行して「見られること」を意識した人々の業のようなものを見せている。
    ・田中さん、第一話の冒頭から出てくるから、感情移入しちゃうんだよね。
    ・影山優佳演じる後輩は、後の展開を知ってからもう一度見ると、表情や態度に微妙に含みを感じる。
    ・田中さんが渋谷の交差点でぶつかるのは未来の自分、という考察があったけど、エピソード2を見ると確かにそう読める。髪型に服装、さらに猫背気味の姿勢。
    ・手術シーンはやっぱり苦手で、飛ばしてしまう自分…。
    ・影山優佳の「私なんてせいぜい中の上」。
    ・田中さんのバイト先のロッカーのキーホルダー、彼女が声優の稽古をしてる『純潔のナスターシャ』のキャラかな?
    ・凜先生の初登場がこのパーティでの挨拶なのは、ドラマの後半を考えるとちょっとしたミスリードでもある。
    ・文のいる病院の同僚・東城先生を演じるのは渡辺大知。これは、松岡茉優主演の映画『勝手にふるえてろ』のコンビだ。「二」役の彼。黒猫チェルシーのボーカルだが、俳優業が順調なようだ。いろんなところで見る。
    ・「命を救うためにシリコンを取った、なんでわかんないの?バカかよ」という文のセリフは医師としてガラが悪すぎるが、この時点では正論に見える。でも、徐々に「人には、命よりも大事にしたい価値観がある」という主張が提示されていく。
    ・文のファッションは基本的にダボっとしている。タバコは吸う、大酒は飲む、だらしのない性格づけをしている。
    ・槇原、初見でも萩原利久って気づかなかった。どうも人の顔を憶えるのが苦手。
    ・井上弁護士、誰かに似てるんだよなキャラが。まだ思い出せない。引き続き誰に似ているか募集中。
    ・「一回寝たぐらいで彼氏ヅラすんのやめてもらえます?」
    ・田中さんにすっかり感情移入しているので、パパ活というか売春のシーンはツラい。
    ・ヲ蔵ちゃん、いかにも突拍子もない感じだが、意外にまともな価値観も持っている。物語が後半になるほど、どんどんまともなことを言う。
    ・井上弁護士は、このキャラだったらもう少し出番が多い方がいいな。いい味出しすぎてる。
    ・槇原が、借金をカタに詰めてきて、永作博美演じるお母さんたち家族三人が土下座するシーン。ここでお母さんは「伝家の宝刀」の1億の話を出しても良かったのでは?息子に泣いて土下座させるくらいなら…(でも、その心情は後でわかってくるのだけど)。


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    episode_2 口角を上げる

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    ・「私は医者です。病気でもない人にメスは入れられない」と言う文。「この世界に病気じゃない人なんていないから」と言う凜。少なくとも物語前半における、主役二人の相容れない価値観が明快な言葉で提示される。
    ・凜の言葉は「この世にありのままの自分自身を肯定できる人なんていない」という意味にも聞こえる。
    ・完全無欠のように見えた凜が、実はイップスにかかっていることがわかってくると、急に親しみがわく。彼女も病いを抱えている。
    ・「直美(保険診療を経験せず、直接美容外科に進むこと)」という言葉はここで初めて聞いた。
    ・田中みな実が出ているだけで、物語中でどんなキャラなのか、ある程度わかる親切設計。
    ・文とヲ蔵ちゃんの食事は、文が同性とリラックスして話せる貴重な時間。
    ・影山優佳、サッカーの話をしている以外の姿を実は初めて見た。
    ・もっとも整形と相性が悪いもの、それは親…。
    ・ホスト役の若葉竜也。この後に出てくる杉咲花と並んで、『アンメット』繋がり。『ダウンタイム』の監督は『アンメット』と同じYuki Saito。
    ・田中さんが両親への手紙を読むシーン、彼女にとっては決別を告げる儀式として重要だったのだろうと思うけど、声優オーディションとしてはやっぱりどうなの?
    ・研ナオコ登場。御本人だと気づかなかった。
    ・「余命いくばくもない人が、最後に綺麗になりたいって願ってるの!」自分もこちらの意見を肯定したい派だった。さらに誤解を恐れずにいうと、人生は長さじゃないというのは真実だと思う。
    ・ここで先輩の足を引っ張りにかかる、影山優佳というフレネミー。
    ・この二人の罵り合いのシーンは迫力あった。
    ・子どもは実家から飛び立つものだ…。
    ・いじめっ子同級生ども、「猿」の一言。
    ・やっぱり研ナオコに見えない。
    ・斜めを多用するカメラワークが、のっぴきならない状況を伝えている。


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    episode_3 「未来」を、整形する

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    ・手相を変えようという客も本当にいるのかなあ。
    ・というか、マザコン描写の方が問題だと視聴者に思わせる演出。
    ・野呂佳代のエピソードはちょっとほっこりする。娘さんと仲が良いのがいい。
    ・PTAの声のでかい役員、青木さやか。
    ・MBCが「神の手」という広告表現にクレーム。この時点では、MBCは凜の敵かと思わせた。でも安東院長は最終的に凜の味方だったよね。
    ・文と槇原の最悪の関係が、最終話直前でバイク二人乗りになるくらいの距離感になるのはアツい。
    ・庭?バルコニー?の文とお母さんの喫煙トークがキレキレで楽しい。
    ・この物語は現代の設定らしいが、めっちゃタバコ吸うよね。しかも紙タバコ。アイコスとかじゃないんだ。
    ・野呂佳代の雰囲気が絶妙。こういう感じの人いそう…。
    ・野呂佳代の旦那。帰ってきて、奥さんにお茶漬け作らせて、自分はスマホで麻雀ゲーム。自分で作りな?
    ・神頼みする凜と鉢合わせる文。それから、研ナオコの家に凜が泊まり込んでいると知る文。この辺から、凜にも弱い面があることがわかってくる。
    ・かなぶんのお母さんは立派だった。あと、かなぶんの家がとっても普通の団地で、夢見る若者にしてみれば、出ていきたい家だったんだろうが…。でも、こういう場合、親はどうすればいいのだろう?
    ・全部ウソだった「かなぶん」を、受け入れてあげるのが親の愛。
    ・かなぶんの本名、下田あかり。
    ・この物語では、父親がいないか、機能していないか、邪魔をしているか、のどれか。
    ・野呂佳代が自転車で倒れて、落ちた商品を拾いながら徐々に涙が溢れてくる感じがリアル。
    ・あと、少しでも安い、遠くのスーパーまでわざわざ買いに行くの、自分もよくやってるよ。変じゃないよ。頑張ってるね!
    ・野呂佳代の件と、研ナオコの件が、別々のエピソードに分けられるでもなく同時並行で進んでいく。
    ・従業員の下世話な噂話をいさめる凜。凜の仕事に対する姿勢が垣間見える。真摯で、尊敬できる。
    ・「なんでこんな簡単なことが、なんで今までできなかったんだろうって…」と泣く野呂佳代。100パーセント感動的なシーンだが、正直に告白すると、執刀してくれた医師の前で「こんな簡単なこと」って言っちゃうのどうなんだろう…って、初見時に思ったのだった。
    ・研ナオコ、素晴らしく綺麗。華があるのはさすが。
    ・写真館の店主が、遺影を撮りにきた研ナオコに、フラットに接しているのが素敵だった。
    ・野呂佳代と美奏の土手の会話、いいね。サイゼごはん、いいじゃん。
    ・凜と渡部篤郎演じる遠山パパのレストランでの会話。自分が執刀した箇所「以外」をベタ褒めされるという残酷な事実。


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    episode_4 娘たち

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    ・まさに「娘たち」という回。
    ・この回は途中で見るのをやめて、飛ばそうかと思った。しんどい。
    ・間宮祥太朗演じるルイさま、この感じで体重をガッと増やすと京極夏彦っぽくなりそう。
    ・もえのんちゃんねる、子どもの可愛さで伸びたYouTubeは確かにこういう事態が起こりそうだ…。
    ・松岡茉優、ペンも食事も左利きだね。
    ・広告料を含む1億円…。
    ・「子どもが親の犠牲になるなんて」と嘆く文を、大袈裟だと笑うヲ蔵。価値観の違い。
    ・紗良、来院。Koki,って知らなかったんだけど、木村拓哉と工藤静香の次女だったんだね。
    ・姉はCocomi。でも、CocomiのWikipediaにはなぜか写真なし。
    ・おばさんと萌乃の食事シーン。YouTubeのために整形すると聞いて、おばさんが萌乃を引き取りたいと言い出すのは真っ当だと思った。
    ・田中さんの親もそうだが、親や、親に近い人間が、子どもの整形を認めるのは難しい。
    ・遠山クリニックに乗り込んだ文のお母さん、話し方というか、啖呵の切り方が文とそっくり。
    ・娘を思う母の慟哭。父を思う娘の慟哭。この2つを重ねてくる演出。
    ・凜も、父親がテレビで整形を公言しているせいでいじめられた記憶があるので、色々と複雑。
    ・文の「医者をしてればミスは起こりますよ。変に隠蔽するからこういうことになるんじゃないですか?」が刺さりすぎる凜。こういう「正しいこと」を言ってくれる人が今まで周りにいなかったんだろう。
    ・凜が、萌乃の手術を取りやめた時はホッとしたけどね。
    ・ただ、美容外科医でありながら、相手のためを思ってそれをやめるという矛盾。
    ・何歳以下は手術できないというガイドラインはないのかな?
    ・MBCで整形を受け直すことにした萌乃。ハッピーエンドっぽいラストだが、お母さんに似せればそれでいいのか?というのはある…。


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    episode_5 「過去」を、整形する

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    ・エピソードタイトルが、3の「未来」と対応していた。
    ・永作博美が演じるお母さんがくも膜下出血で倒れて、入院。これ以降、お母さんはベッドの上で過ごすことに。
    ・安達祐実登場。最初気づかなかった。
    ・ルイ様をはじめ、クリニックの医師たちが食事している。なんで間隔をあけて座ってるの?と思ったら、クリニック勤務の女性たちが後からやってきてそれぞれの医師の横に座る。デキて…いや、お相手が決まってるんだ。
    ・病床で、永作博美演じるお母さんが記憶を失っている。意地ばかり張っていた母と娘が、母が記憶を失うことで、思いやりの心を持って素直に話せるようになる。
    ・ここからは、安達祐実のエピソードと、都知事の風間俊介のエピソードが同時進行。
    ・安達祐実の一気呵成の話し方が、整形に慣れすぎている感じを醸し出す。
    ・いくら患者が嘘をついても、医師である文にはわかってしまうよね。
    ・文「私から説得してみます」→失敗→凜「責任をもって説得してくれないと」→文「それってドクターの仕事ですかね?」あれ?って思った。
    ・お母さん、子どもたちに「妙子さん」と呼ばれて、お母さんという縛りから解き放たれている。それゆえに、周りは全力で優しくなれる。こういうのってリアルでもあるだろう。家族では近すぎる。他人ならば優しくなれる。相手を尊重した上で、仲良くしたいから仲良くする。それが健全な距離感だと思うが、家族は義務と責任が絡んでくる。だから家族という関係は、誰もが病みがちになってしまう。
    ・病院の屋上で、東城と缶コーヒーを飲む文。母親について「私にとっては唯一の肉親なんですよ」。つまり、武田創世演じる尊とは、父親違いのきょうだいってこと。
    ・槇原が気になりすぎる東城。文に気があるのが見え見え。
    ・「国際美容都市計画」ってどんなん。
    ・病院で、「親子」三人で川の字で寝るシーン。「二人のママは心配してないの?」という妙子さん。自分がママであることを忘れているのだ。文は話す。「ぶっちゃけ、世界で一番嫌いな人」「けど今は、ママはママで苦労してたんだよなって」「ママがなんであんなに荒れてたのか、話聞いてあげればよかったのかなって」。妙子は、そんな文の頭を撫でながら「そんなふうに思ってくれたら、ママは幸せだよ」と言う。あくまで他人として。でも、家族というバイアスがない分、妙子は本音で話している。
    ・そして、文は安達祐実演じる板井さんと向き合う覚悟を持つ。
    ・遠山パパが突然やってきて、自分のフェイスリフト手術を凜に頼みたいと申し出る。麻酔科医も手配済み、それをYouTube配信したいという。完全に外堀を埋めにきているパパ。見ているこちらは、凜がイップスで、かつてパパが褒めた手術は凜ではなく文の手によるものだと知っている。しかも、凜にすっかり感情移入してるので、「大変なことになった…」という気持ちになる。
    ・文は板井さんの手術を行い、凜はパパのフェイスリフト手術をやり遂げる。文は、凜の豪邸でシシド・カフカ含めた三人でのディナーに招待される。そこで文の携帯が鳴り、ヲ蔵ちゃんからタレコミが入る。文が再三ネットで炎上しているのは、凜の部下・高階によるものだと判明する。


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    episode_6 秘密

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    ・遠山パパのフェイスリフト、手術自体は成功したが、クオリティがイマイチなことはパパにはバレてる。「神の手」はごまかせない。
    ・凜宅でのディナーの帰り、文がタクシーの中でヲ蔵ちゃんとの通話を切ると、スマホには尊から鬼電の履歴。この時点でお母さんが亡くなったことが察せられる。自分も心当たりがあるけど、物事って重なるよね…。仕事がらみだとそれが顕著になる。人間には両立が難しい。
    ・病室に駆けつける文。お母さんの手を繋いで「ママ…!」と慟哭する。このママ呼びに違和感があるという意見をどこかで見たが、これは、文が小さい子どもの頃から止まっていた心が、ほどけた瞬間だからだと思う。お母さんの死に際して、文の心は、小さな子どもの頃に戻っているのだ。
    ・文の本当のパパの件。文の回想で、酔っ払ったお母さんが「最低のヤブ医者だよ」と言ったシーンがある。この匂わせで、すでに物語に登場している人物だろうと考察すると、一人しかいなくない?となる。
    ・母親のエンゼルケアを一人で行う文。一人だから、じっくりと母の身体を確認できる。帝王切開の痕はもとより、まぶたに整形の跡を見つける。しかも、文から見ても非常に綺麗な仕上がり。この辺で、父親についての線が繋がってくる。母の別れた夫は医者だったらしい。母は美容外科を忌み嫌っていたらしい。そして母は誰かに整形を施されていた。ということは、文の父は腕のいい美容外科医…?
    ・井上弁護士のネット炎上に対する認識、とても正しい。「一番やっちゃいけないのはクリニックがオフィシャルに対応することです。それをした瞬間、便所の落書きはワイドショーネタに昇格します」
    ・ママのへそくり、1億円。
    ・その前の残高、2,000円。
    ・振込人はヤマダタロウ。
    ・振込時期は30年ほど前。おそらく、赤ちゃんだった頃の文を置いて別れた時だろうか。
    ・田中さん改め、姫乃木ましろさん再登場。
    ・ヲ蔵さん、カフェで話している時に、同じフロアにいる高階に気づかなくて、愛犬の首輪に盗聴器を仕掛けられていた。痛恨。
    ・板井さん、ショップで息子さんにプレゼントを買う。店員さんが杉咲花。
    ・この辺ではまだ、文と凜はバチバチな感じ。
    ・赤ちゃんの文を抱いたお母さんの写真、カットされた半分側にいたのは誰?という会話の後に、葬儀に突然やってくる遠山パパ。この符号で、物語的には文の父親が遠山パパであることがほぼ確定する。
    ・会見で、遠山の名前は娘にも渡さないと言い切る遠山パパ。口調はやんわりだが、かなり明確に表明。この理由は、自死した母親への想いだったということが後で明らかになる。
    ・「養子かどうかなんて、パパには何の意味もない」と凜に語るパパ。でも、彼の選択や行動を見ると、そうではないよね。彼はここまでの言動を見ると、ものすごく「血」にこだわっている。
    ・凜が妙子さんの仏前に手を合わせに来た後でのスナックでのシーン、文との会話で初めて本当の心情を吐露し、ここで関係性が変わる。逆にいうと、凜がそれまでの自分を守ろうとしているうちは、ずっと本心を言えないでいたということ。文は、凜の口から遠山パパは本当の父ではないことを聞く。
    ・母の火葬のシーン、一人で思いを巡らす文。ここで彼女は自分の父が誰だったかを確信した場面に見える。母の言葉、凜の告白。さらに、通帳の1億という振込金額を考えても、一般人ではないだろうしね。
    ・でも、凜の方はまだ知らない。文と遠山パパが血縁だということは。


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    episode_7 神の手

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    ・少年時代の遠山パパ、とってもふくよか。
    ・クリニックは退職者が続出。でも田中みな実演じる轟さんは何があっても裏切らなさそうで信頼がおける。
    ・遠山パパの過去には、お母さんの悲劇があった。基本、ナチュラルな悪人ってそれほどいないからね。極論、何を優先するかの話。その優先の度合いで、人は善とか悪とか言われる。もちろんその中でもグラデーションはあるのだ。
    ・凜の会見。実は、ここまで凜は責任を取らないで逃げてきた。あるいは隠蔽してきた。自分に都合の悪いことを表に出さずに来た。それが凜自身を苦しめてきたのだ。
    ・「沼田先生は天才的な技術の持ち主」は、オフィシャルとしては言い過ぎな気もする。あと、物語中の実績として、文の天才性はそこまで表現されていないから、そこは違和感がある。
    ・1億円をお母さんがまったく使ってなかったのは、お金を出した相手が憎い人間だっただけに、使いたくなかったのだろうね。お金を使った瞬間に、彼を許さないという気持ちを否定することになってしまう。
    ・尊パパのオムライス、結構上手にできてるよね。ケチャップで顔を描くの、自分もよくやったよ。
    ・遠山パパを訪れる文、「というか私の父親なんですか?」とぶっこむ。
    ・紗良は失明して本当に気の毒だし、凜が一生見捨てないというのは順当だと思うけど、そこに脅しのような悪意や、憎しみの要素が加わった時点で、お互いに不幸になる。
    ・ルイ様も会長のところへ打算的に離脱。これは田中みな実とは対照的。
    ・でも彼は結局会長からも捨てられちゃうけど。
    ・最終話でルイ様もMBCに落ち着いたので良かった良かった。あらゆる人を受け入れる方舟、MBC。
    ・死んだお母さんの遺書をずっと大事に持っている遠山パパ。そこには、整形をはじめ、嘘をついて生きてきたことへの悔恨が綴られる。
    ・このドラマは、美容整形というモチーフではあるが、「嘘をついて生きることの是非」を問う物語でもあると言える。そのままでは満足できない自分。気に入らない自分。それを変えることで好きな自分になれるなら、何が悪いのか?という問い。
    ・遠山パパが「遠山」の名にこだわるのは、お母さんを苦しめた小田嶋家を許さない、ということの裏返しでもあろう。
    ・田中善子さんは出てくるたびに癒し。
    ・疋田先生も違う意味での癒し。
    ・夜景の見える自宅のリビングで、亡き母の遺書を何度も読みながら涙する遠山パパ。悲しくない人間なんていない。
    ・遺書、破かなくても…。しまっておいて、画像データにしてタブレットで読みな?
    ・二日酔いで手術はだめですね。昨夜は凜先生もちゃんとワインを飲んでるけど、量の問題か。
    ・尊くんがハサミで目を切ってしまうシーン。気持ちはわかるというか、この整合性のない突発的行動が、子どもという感じ。
    ・凜にメールを送る文。内容は、自分の本当の父親の話と、それゆえに美容整形業界を離れるという連絡。
    ・これから一緒にクリニックを盛り立てていけると思っていた凜は、院長室でメールを読んで、かつてないほどのパニックになる。気の毒。
    ・槇原に文が「バイク乗せて」「海連れてって」というシーンはアツい。ずっと「出てけよ!!」とか言ってた相手だけに。
    ・そしてバイクは車と正面衝突。Netflix的なド派手な事故描写と、最終話を前に、最大のクリフハンガー。


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    episode_8 壊れる

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    ・いろんなことがスッキリしたはずの文が大事故に。好事魔多し。
    ・文の回想シーン。母子面談で、文には造形の才能があるということで美大進学を薦められる。母の妙子さんは「こないだは医者になるなんて言い出して、そんな金のかかるようなことすんじゃねえって怒ったとこなんですよ」と言う。でも、医大ほどじゃないけど、美大もお金かかるよね。あと、この頃にはもう1億円あったよね。でも、手をつけたくなかったんだよね、とか、いろんなことを考えさせる場面。それから、この時代に「ギフテッド」という言葉はあったのか?
    ・ずっと包帯ぐるぐるの文。片目しか見えない。エレファントマン…(古
    ・文、最初は言葉も何もわからないくらいだが、口の周りが治っていくにつれて、少しずつ言葉が聞き取りやすくなっていく。
    ・疋田先生が偽名「田沼」のバッジをつける提案を受ける。本作の癒し枠。しかも受付のサイネージによると、名前は「田沼文男」。
    ・風間俊介、都知事かどうかはともかく、市長とかならこんな人いそう。
    ・高階も凜の味方ではなかったね。
    ・ということは、ドラマ的にはさらに凜の株が上がる。
    ・MBCの安東院長(城田優)、なんだかんだと味方になってくれた。
    ・リリ(シシド・カフカ)は大変まともなことを言っている。
    ・ヲ蔵ちゃんが「心ゆくまでダウンタイムを楽しんでくださいね」と、キーになるセリフを言う。ここで美容用語である「ダウンタイム」が、より良い人生のための準備期間という象徴的な意味合いを帯びてくる。
    ・「サナギが蝶になるための大事な時間」
    ・文が美大をあきらめた経緯を尊に語る。「あの時はママが小学生の私を置いて美大見学の途中で帰ってしまった。じゃあママの嫌いな医者になるか、って。それくらい悲しかった」という話。でも、実は美大のキャンパスでは、テレビの公開収録が行われていて、遠山パパが壇上に登っていた。それを見たお母さんが、踵を返してキャンパスを去ったのだった。でも、当時の文にはそんなことわからないし、お母さんは説明できない。往々にして人生にはこういうことがある。
    ・それぞれのどうしようもない事情で、決定的なすれ違いが起こる。しかもそれは、相手にとって望ましい形で説明されることが叶わない。また、説明されたから解決することばかりでもない。
    ・文が形成外科で問診。医師の説明に「美容外科みたい」というと、医師は「申し訳ないけど、一緒にしないでもらえますか」と釘を刺す。かつての文はそちら側にいた。
    ・国際美容都市の会議が、ホテルのホールで行われる。壇上には遠山パパ、呼ばれたはずの凜は屈辱にまみれ、パパに詰め寄る。「遠山の名前が、家族よりも大事なの?もうバカげてる!」
    ・でもパパは、遠山の名前は大好きだった死んだお母さんのものだし、凜は血の繋がった家族じゃないからね…。
    ・この状態で残り時間は45分。このドラマ、ちゃんと終わるの?
    ・病院の待合室で話し、手を繋ぐ文と槇原。恋愛というより同志的な関係なのだが、心配でたまらない東城が奥で覗いている。
    ・紗良が転んでクリニックにやってくる。紗良との関係の清算も、このドラマの解決すべき問題のひとつ。
    ・「もう、聞けーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
    ・紗良の手術で、凜のイップス、混乱はマックスに達し、「底つき」が起こる。逆にこれを契機に、凜は落ち着きを取り戻す。
    ・この後、田中みな実と二人で乾杯する凜のシーンがあるが、田中みな実が話すように、もともと凜は高い技術があったのだった。
    ・田中みな実が飲みながら足を組んでいてリラックスした様子で、友だちって感じで良い。
    ・てか、つい田中みな実って書いちゃう。轟ね。
    ・一方で、遠山パパが文のもとへ。「あなたは私の娘です」と告白する。
    ・「やっと気づいたんだ。一番大事なものは『血』だよ」いや、見てるこっちはあなたはそうだと最初から思っていましたが?
    ・凜の美大でのステージの回想と、文の回想がクロスオーバーする。同じ場面が別の角度から描かれる。
    ・急に「遠山」の名前を手放す会見を開くパパ。
    ・パパの言う「父親というものは娘にはかなわないってことですね」は、ふたつの意味がある。これを聞いた世間は、娘とは凜のことだと思う。でも、遠山パパが説得された娘は、血の繋がった文のほうだった。
    ・このドラマもそうだが、時系列が細かく行ったり来たりするドラマが増えたよね。映画もそうだ。
    ・遠山パパは「遠山」の名を文に継がせることをあきらめ、凜は遠山クリニックを廃業にし、文は自宅のスナックを改装して個人経営のクリニックを開き、結局「遠山」を引き継いだ人は誰もいなかったね。
    ・凜は、文の手術の頼みを一度断るけど、この話は大体みんな一度断るから…。
    ・でもやっぱり、最後の最後に空港から引き返して手術をする凜。
    ・そのタイミングで引き返す?というのはあったけど。
    ・紗良は鴻池のお爺さまの家に行き、すべてを話す展開に。
    ・出発前の凜に、田中みな実、というか轟からメール。この人は最後まで凜の友だち。
    ・そしてエピローグ。
    ・萌乃ちゃん、結局整形した。幸せそうだからいいのかな。お父さんがチラッと出るかと思ったけど、出なかったよね。
    ・尊と美奏ちゃんが一緒に歩いてる。そういえば同じ学校だったね。
    ・この最終話で、ようやく本来の顔を見せた文。
    ・ラスト、凜は「美容クリニックはもうやらない」と言いつつ、「どこかの弱小クリニックを買い取って、院長を乗っ取るという手がある」
    ・「…2億でどう?」
    ・おあとがよろしいようで…(落語感)


    その他

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    ・凜は、海外渡航の時点でリリとは別れたってことかな。
    ・血=才能、ではないと思うが、文についてはたまたまその両方があった。
    ・遠山パパがどうなったかは明示されてないよね?「手術があまり上手くいってなくてね」という本人の言葉から、腎臓の持病が悪化して…?
    ・最後、血縁や因縁の話になったことにネガティブな意見が集まったようだけど、前半〜中盤のシナリオのままだと、いずれにせよ「美容外科は善か悪か」といったテーマに白黒をつける方向に行ってしまう気がする。
    ・それは、この作品にとっては不幸なこと。だから多分、今回の流れで正解なのでは。
    ・最終話の途中でも本当に終わるのか心配になるくらい、最後が駆け足だったのは否めないけど。
    ・けれど、「美容整形」というテーマ、メタファーに耐えうる「ダウンタイム」というモチーフ、「SNS時代」という舞台を含め、重層的で、よくできた面白いドラマだったという感想は変わらない。
    ・あとはやっぱり、キャストがとても良かった。
    ・サブタイトルの「Plastic Beauty」も良い。
    ・本作、ちゃんとインティマシーコーディネーターが入っているそう。パーティでのかなぶんなどは胸を露出するシーンがあるが、あの胸も全部が作りもので、造形の胸も胸として扱うということが徹底されていたらしい。
    ・今回、必要最小限の人だけで、遠くから見えることすらも避けるために、まわりに布を貼って撮影を行う手法が取られたそう。そういう気遣いが他にもかなりあったそうで、良い話だと思った。


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