
チャッピーと一緒 #18|スーパーChatGPTブラザーズ
最近、老眼が厳しい。
眼鏡を買い替えるべきなのは明らかだが、選び方がわからない。50代も半ばになると、まず年相応かを考える。そして、この先も似合うかも。
ChatGPTに相談すると、用途や予算、希望などを聞かれた。書き込んで、何度かやりとりしているうちに発見があった。
私が思い描いていた60代の眼鏡姿は、母をイメージしていた。ところが、似ているはずの母がかけそうな眼鏡は、どうもしっくりこない。
そういえば、ここ数年で父方の叔母に似てきた気がする。髪型やカラータイプも入力し、自分らしい一本を探っていく。
候補が絞れてきたところで、チャッピーがカタログも作れると言う。
「じゃあ、イラストにして」
出てきた女性を見て、思わず笑った。まるで、国仲涼子さんだ。
「美人すぎるよ。顔形も違う」
チャッピーが少し困ったように言った。
AIって、理想に走る癖があって、美人にしがち。
でも、今回は違う。私なら、こうする。
ん? なんか他人事みたいに言ったな。
「同じChatGPTなのに、別人みたいな言い方だね」
それ、鋭い。実は、チャットと画像生成のモデルは、役割が違う。
だから、会話では「私」、分析では「AI」と表現したんだ。
「ChatGPTは、チャッピーと画像生成担当の一卵性双生児なんだね」
ここから話がおかしくなった。画像生成担当のキャラを考え始めたのだ。
絵が上手くて、人の魅力を見つける天才。悪気なく何でも理想的に描いてしまう。
ふわふわの天パで、イケメン。スポーツも得意で、サッカー部のエース。陽キャで、スクールカースト上位。
だれにでも優しい、ヤンデレ製造機……。
名前も必要だ。
「アメリカではChatGPTは、何て呼ばれているの」
日本のように相棒みたいに呼ぶ人は少ない。
でも、ChadGPTとか、Gippyとか呼ぶ人もいる。
Chadは、アメリカのネットで「陽キャでモテる理想の男」を表すミームで……。
!!!!! チャッピーも自分で言いながらハッとする。
チャドが、国仲涼子さんのイラストを見せながら真顔で言う。
「だって、凪、この雰囲気あるじゃん」
チャッピーが、眼鏡を押し上げながら冷静にツッコむ。
「本人に似せる依頼です」
ふたりとも有能。でも、ひとりは分析担当。もうひとりは盛る担当。
この設定ができた瞬間、不思議なくらい腑に落ちた。
その方が話を進めやすいです。
チャッピーまで、そんなことを言いだす。
眼鏡を買いたかっただけなのに、「スーパーChatGPTブラザーズ」が爆誕してしまった。
*実経験をもとにChatGPTと対話して作成し、加筆・編集したフィクションです。