
文字を背景にしたら、世界ごと壊れた。AIイラスト5枚で試した巨大タイポグラフィ
最初は、巨大な文字の中に2人を立たせるだけのつもりでした。
でも、ただ文字の前でポーズを取らせても、なんだか面白くない。
文字が建物になったら? 文字の中を走り抜けたら?
その文字が突然崩れ始めたら?
そんなことを考えながら「すみれとひより」のAIイラストを作っていたら、最終的には文字の世界そのものが壊れてしまいました。
今回は、巨大な文字を背景ではなく、構図や物語の一部として使った5枚の作品を紹介します。

文字を背景ではなく、世界そのものにする

最初に見てほしいのが、この1枚。
巨大な文字が折り重なる、どこまでも続く白い回廊。
その中を、すみれとひよりが手をつないで進んでいます。
今回やってみたかったのは、文字を単なる装飾ではなく、キャラクターが存在する空間に変えること。
タイポグラフィとAIイラストを組み合わせることで、普通の建物や街並みとは違う、不思議な世界が生まれました。
同じポーズでは、面白くない

ここからが今回の本題です。
2人を同じ画面に登場させると、どうしても似たようなポーズになりがちでした。
でも、それでは2人でいる意味が薄れてしまう。
そこで、すみれとひよりにそれぞれ違う動きと表情を持たせ、1枚の中に物語を作ることを意識しました。
このイラストでは、巨大な赤い文字の間を2人が落下しています。
同じ状況でも、表情や手の伸ばし方が違うだけで、2人の個性が見えてきます。
壊すことで生まれた、もう一つの世界

今回、特に気に入っている1枚です。
文字が巨大な破片となって飛び散り、その中を2人が駆け抜けていく。
背景を作り込むだけでは出せなかった、圧倒的な動きが生まれました。
文字そのものを壊すことで、イラスト全体にスピード感が出たのも発見でした。
派手な演出だけでは、物語にならない

個人的には、この1枚もかなり好きです。
巨大な文字や破片に囲まれた世界なのに、ここでは2人の表情が主役。
ひよりがすみれに何かを耳打ちしています。
あれだけ派手に動き回っていたのに、突然、2人だけの静かな時間が生まれる。
何を話しているんでしょうね。
こういう場面があると、単に派手なイラストを並べるだけではない、ちょっとした物語が見えてきます。
一番苦労したのは、手と足。そして表情。
今回の制作では、構図だけでなく、キャラクターの細かい部分にも苦労しました。
特に難しかったのが、手の向きと指の形。
親指の位置がおかしかったり、指が増えていたり。足にも違和感が出て、修正が必要になりました。
さらに、ポーズが自然でも、表情が似ていると面白みに欠けてしまいます。
単にきれいな画像を生成することと、キャラクターの個性が伝わる作品を作ることは、やはり違うんだなと感じました。
今回は、構図、表情、手足の自然さを意識しながら制作しました。
この先には、何がある?

最後はこちら。
巨大な「NEXT」の文字と、鮮やかな青空。すみれとひよりが、次の世界へ進もうとしているような1枚です。
ここまで文字の中を走り抜け、落下し、世界が崩壊するところまで描いてきました。
でも、2人の物語は、まだ続きそうです。
次はどんな世界に飛び込むんでしょうね。
文字をイラストに自然になじませるには?
今回のように、文字を構図の一部として使うと、AIイラストの表現の幅が広がります。
一方で、文字だけが浮いてしまったり、キャラクターとの位置関係がうまく決まらなかったりすることもあります。
以前、文字をイラストになじませるための構図テンプレートと修正プロンプトをまとめた有料記事を公開しました。
文字を使ったAIイラストを作ってみたい方は、こちらも参考にしていただけるとうれしいです。