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最後方の席まで届いた、もうひとつのラブライブ! ~スクールアイドルミュージカル観劇記

    2026年9月19日~26日に上演された、ミュージカル「スクールアイドルミュージカル」。

    ラブライブ!シリーズのオリジナルミュージカル。
    2022年に初演を迎えた本公演ですが、私は家庭の事情などあり、初演から観に行くことができずにいました。

    ですが、今回ようやく観に行くことができました!

    私自身、ミュージカルはほとんど観たことがありません。
    それでも本当に楽しかった。

    そして、ミュージカルという形でも、これは確かに「ラブライブ!」だと感じられた舞台でした。

    このnoteでは、スクールアイドルミュージカルを観劇して、印象に残ったことを書いてみます。

    歌や踊りの迫力はもちろん、少女たちの憧れや迷い、学校を取り巻く大人たちの関係まで、本当に素晴らしい舞台でした。

    ※ややネタバレがありますのでご注意を。

    会場は、東京・初台にある新国立劇場の中劇場。
    観客席に入るのは初めてです。

    学生の頃、舞台裏の荷物運びなどのアルバイトをしていた頃、大劇場の舞台裏には何度も足を踏み入れたことがあります。

    舞台裏は、かなりの大人数が仕事をしても余りある広さだったことを覚えています。

    あれからかなりの時間が経ちましたが、ようやく「観客」としてこの地に足を踏み入れることができました。

    劇場に入ると、中は舞台の衣装がオブジェとして飾られています。
    舞台を作り上げる人たちにとって、本当に特別な場所なのですね。

    「やってみたい」憧れと、センターの迷い

    舞台は、本当に素晴らしかった。
    演目はミュージカルなのに、ラブライブ!の要素が詰まった物語でした。

    主人公のひとりである椿ルリカ。

    滝桜(たきざくら)女学院 アイドル部のセンター、滝沢アンズに憧れ、「私もアイドルをやってみたい」と憧れを抱きます。

    彼女の通う椿咲花(つばきさくはな)女子高校は、伝統のある進学校。
    メガネをかけた女子生徒たちが静かに本を読む姿から、その重々しい空気を演出します。

    そんな中、ルリカの「やってみたい」という気持ちが、周りのメンバーを引っ張っていきます。

    その姿は、穂乃果ちゃんや千歌ちゃんなど、歴代の主役そのもの。

    もうひとりの主人公、滝桜女学院アイドル部のセンター、滝沢アンズは部の不動のセンター。

    アイドル部の活躍が学校への入学希望者増加に繋がる、と毎日ハードな練習をこなします。

    しかし、自身のおかれた立場に迷ってしまう。

    歌って踊ることで、母をはじめ周りが喜んでくれた環境から大きく変わってしまった。

    10代の少女らしい悩みを抱えることも、ラブライブ!ならではです。

    突然、椿咲花女子高に転校してしまうのは、ちょっと無理がある気もしますが…

    ラブライブ!の他の作品を観ていないとわからないような内容も一切なく、舞台を初めて見た人でも、ラブライブ!を意識せずに楽しめると思いました。

    回る校舎と、最後方まで届く演技

    今回の舞台装置は、初演以来の「回転舞台」。
    回転舞台とは、背景のセットがシーンによって大きく回転する舞台のことです。

    セットは学校の校舎。
    滝桜女学院と、椿咲花女子高校のセットが表裏となり、舞台転換の度に回転します。
    2校のセットの真ん中で止める演出もありました。

    滝桜女学院はアイドル部のパフォーマンスが中心で華やか。
    対して、メガネをかけて静かに勉強する子たちに囲まれて、ルリカや幼馴染のユズハと共にアイドルの話題で盛り上がったり。

    限られたスペースの中で雰囲気や世界観を演出する。
    その工夫にも関心しますし、ドラマやアニメとは違った世界観を味わう事が出来ると思います。

    その舞台上で、体全体を使って大きく演技する演者の皆さん。

    2校とも、メインのメンバーは5人。
    1回見ただけでは役とキャストがあまり覚えられませんでしたが、ステージ狭しと躍動感ある演技でした。

    歌って踊るのがミュージカル。

    ひとつひとつの演技がオーバーなぐらいが、すべての客席に伝わるので、ちょうどいいのだなぁと学びました。

    また、ミュージカル全体に華を添えるアンサンブルキャストの皆さんも素晴らしかった。

    時に滝桜アイドル部のメンバーとして、時に椿咲花のまじめな生徒として登場。
    教育委員会のお堅い役員の方々を演じたと思ったら、ラフな衣装のダンサーになってみたり。

    ホント、着替えとかどうやってるんだろう?って思うぐらい大忙し。
    しかも、歌もダンスも一級品。

    ミュージカル俳優の皆さんって、本当に凄いんですね。

    1階の最後方で見ていたので、表情までは詳しく見ることはできませんでしたが、それでもストーリーは追えましたし、コミカルな演技もより楽しめました。


    ルリカとアンズを、目の前に感じた

    主役のひとり、椿ルリカ役の堀内まり菜さん。
    ミュージカルを見るまでは、個性的な方、と言う印象でした。

    AiScReamのラジオに「準レギュラー」と言えるほど出演。
    「休日はモノレールに乗りに行くのが趣味」など独特なキャラを発揮して何かしらインパクトを残していた印象でした。

    そんな彼女を初めて生で観ましたが、ルリカの無邪気な面や責任感の強さが演技から伝わってきました。

    もう一人の主役、滝沢アンズ役の宮本佳林さん。

    宮本さんも本公演が初出演。
    私は今回が初観劇なので、これまでのアンズを演じられてきた方との比較はできませんが、歌もダンスもレベルが高くて、「憧れのアイドル」像がしっかり伝わってきました。

    アイドルグループ「Juice=Juice」のメンバーとして実際ステージ上で活躍されていたことも、今回初めて知りました。

    SNS上でも人気の高いキャストさんのようで、彼女を目当てに劇場に足を運んだ人も多いと思います。

    その他の演者さんたちも素敵な方ばかり。
    公演ごとにキャストが変わっても作品の世界観が変わらないのが、舞台やミュージカルの魅力だと思います。

    毎回観ると、キャストの違いを味わいながら観ることもできるでしょう。

    理事長二人の関係が、結末を温かくする

    そんな中、理事長のお二人のキャラが濃かった。
    これは、噂通りでしたね。

    理事長のお二方は、主人公二人のお母さんという設定。

    アンズの母、キョウカと、ルリカの母、マドカ。

    キョウカはスーツ姿でアイドル部を叱咤激励するシーンで冒頭から登場し、アクティブに動き回りますが、アンズの転校後に無理がたたって入院してしまいます。

    ルリカの母、マドカはキョウカと対照的で白い衣装で登場。

    夫を亡くし、ひとりで椿咲花女子高校を切り盛りしますが、入学希望者が減少し、存続の危機に立ち向かっています。

    そんな二人ですが、学生時代からお互いをライバル視する関係。
    二人が対立し合うことで物語が展開する、というストーリーラインも面白い。

    「廃校の危機」がひとつのファクターになるラブライブ!にあって、性格の違う2校の対立、としたのがユニークでした。

    結局は統廃合となってしまう2校ですが、終盤、キョウカがマドカに放ったセリフがグッとくる。

    「無理がたたって体を壊したぐらいだから、共同経営者がいないとねぇ…」

    「廃校の危機」という課題を、うまくハッピーエンドに持って行く物語は、この二人の関係性がなければ成しえない事だったと思います。

    お二人ともミュージカルの経験が豊富のようで、かなりの存在感を示されていました。

    最後は率先してタスキをかけ、ペンライトを持ってステージ上に現れるほど。

    威厳のある演技と、最後のはっちゃけた感じとのギャップが大きな魅力ですね。

    「君と見る夢」で、心を動かされた

    楽曲もラブライブ!らしく、ポップで明るくてライブで盛り上がれる曲ばかり。

    冒頭の「きらりひらり舞う桜 」。

    オープニングを飾る華やかな曲で、ライブパフォーマンスも美しかった。
    ルリカたちの「憧れの象徴」の曲になっていました。

    「ゆめの羅針盤(コンパス)」はミュージカルを観る前にも断片的によく聞く曲でしたが、本作品の主題とも言える曲だったと思います。

    ルリカたちアイドル部の気持ちをよく表していると思いますし、ラブライブ!シリーズすべてに通じる、スクールアイドルをも象徴する曲。
    素晴らしいです。

    でも一番好きなのは、この物語を大きく動かす「君と見る夢」。

    アンズに憧れたルリカが、アイドル部のメンバーと共に初めてのステージでパフォーマンスする曲。

    アンズの場所を空けてパフォーマンスする5人の姿に胸を打たれて、アンズが駆け付けてパフォーマンスが完成するシーンは、この作品のハイライトですね。

    そして最後は、2校が合流しての「カーテンコールスペシャルステージ」。

    ブレードの使用が許可されているのを知らなかったので手ぶらで会場に赴いたのですが、客席は光の海に。

    キャストのパフォーマンスも完璧。
    校舎のセットをバックに、本当に華やかなステージを魅せてくれました。


    気づけばユズハちゃんを目で追っていた…

    そして、個人的にもう一つ書いておきたいことが。
    遠目からでしたが、皇ユズハちゃんが素敵だったなぁ。

    長身で敬語属性。
    アイドル部では作詞担当という、園田海未ちゃんを彷彿とさせるキャラクター。

    演じている浅井七海さん。
    アイドル経験者であり、初演からユズハを演じているだけあって、高い親和性を見せてくれました。

    長い手足でコミカルな動きをするのも印象的でしたね。
    何でも、毎回その動きに笑いが起きるのだとか。

    もちろんライブパフォーマンスも素晴らしかった。

    気づけば、彼女の姿を目で追っていました。

    終演後はアクスタを買ってしまうほど。

    そんな、ユズハちゃんへの想いも膨らんだ、初めてのスクールアイドルミュージカル観劇でした。


    次は後夜祭まで、楽しみたい

    ようやく観ることができた本作品ですが、ミュージカルをあまり見たことがない私でも本当に楽しい時間を過ごすことができました。

    「文化祭&後夜祭スペシャル公演」は観なかったので、次の機会があればこちらも楽しみたいですね。

    2026年公演は、本作品→後夜祭と1日堪能できるスケジュールだったので、まる1日スクールアイドルミュージカル三昧、ってのも楽しいですね。

    初めてでもここまで楽しめたのですから、ラブライブ!が好きな方も、あまり知らない方も、心から楽しめる作品だと思います。
    お勧めです!

    来年以降も、定期的に上演してほしいですね。

    今年に入って舞台を観る機会が増えましたが、今回の観劇で、もっといろいろな舞台に足を運びたくなりました。

    ようやく観られたスクールアイドルミュージカルは、「次も観たい」と思える作品でした。

    ※タイトル画像はChatGPTにて作成しました。

    ■お知らせ
    大好きなラブライブ!シリーズの記事をまとめた「ラブライブ!シリーズを語る」マガジンを公開中です。
    ミュージカルは初観劇でしたが、そのほかのラブライブ!シリーズについていろいろ書いています。

    ミュージカルのメンバーは11月に開催される「ラブライブ!フェス」にも出演が決定。
    シリーズを知らない方も、是非ご覧いただき、一緒に15周年をお祝いしましょう!


     
     

    sige

     
     
    それなりに人生経験を積んできたしがない会社員ですが、文章を書くことが好きでいろいろ語ってます。 好きなことは、音楽、ラブライブ!、モータースポーツ、サウナ etc…。 好きな事の記事が多いですが、時事ネタなども語ります。私の記事が皆様の心のどこかに響いてくれたらうれしいです。

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